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第2話「禁断の筋書」 14.1.21 Tue PM9:00〜9:54
「いいんじゃないか?」
漫画家の河出みどり(富田靖子)は、大御所漫画家、細田理恵子(銀粉蝶)ゲストのパーティーに出席。帰り道、タクシーに同乗した湧泉舎の少女漫画雑誌『ルル』の編集部員、馬場康之(石井智也)から、みどりは不穏な話を聞く。湧泉舎の三浦真理子営業部長(渡辺真起子)が、『ルル』のリニューアルに文句をつけ、連載のラインアップを変えるよう渡辺良進編集長(橋沢進一)に詰め寄っているらしい。リニューアル後の新連載が予定されているみどりには、聞き流すことが出来なかった。 馬場と別れたみどりは、真理子のマンションへ。真理子もちょうど帰って来た。真理子のみどりへの態度は横柄。まるで従者のようにみどりを扱う。屈辱感に苛まれながらもみどりは従い、自分の新連載を切るつもりなのかと真理子に聞く。すると真理子は、みどりが書いた新連載用のネームをバッサリと切り捨てた。さらに、考えの甘さを指摘し、漫画家を辞めたらとまで突きつける真理子の頭を、みどりは文鎮で殴りつけてしまう。倒れた真理子をバスルームに運んだみどりはバスタブに落とした。足にケガをする真理子が、自ら倒れ込んだかのように見せかける。 最後に、5冊あった読者プレゼント用のサイン入り漫画本のうち、汚れてしまった1冊を持ち去り、新品の1冊にその場で自分のサインを書いて机の上に並べて現場を後にした。 (公式HPより) 翌日、三浦真理子の死体が発見され、自宅マンションで警察の現場検証が始まる。福家警部補(檀れい)がやってきて、鑑識係の二岡友成(柄本時生)から現状報告を受ける。部屋は乱雑に散らかっていたが、テーブルの上には河出みどりの漫画本が5冊。それは読者プレゼントとして用意されていた河出みどり作のマンガだった。そのマンガには、河出みどりのサインが書かれていた。 次に福家が気になったのは、三浦真理子が亡くなった浴室。その壁にしみついている入浴剤の香が気になる。 最後に福家は第一発見者である三浦の部下に話を聞く。彼女が言うには、発見したときには、浴室の扉が開いていたと。 仮の捜査本部が置かれている警察署では、石松警部にその部下たちが捜査報告を行っていた。 状況から見て事故の可能性が高い事件だったが、福家は; 福家 「倒れた拍子にバスタブのお湯が跳ねて、ここ(扉)までかかって いたのは、被害者が倒れたときに、ドアが閉まっていたことを 示します。しかし、第一発見者が見たときはドアは開いていた。 つまり…」 石松 「誰かがドアを開けて出ていった…」 福家 「のではないかと」 石松さん、会議室のイスに、まるでソファーに腰掛けるような感じで座ってます。横柄なのか、格好いい!というのか…(笑) 石松 「福家君」 福家 「はい」 石松 「つまり君は・・・事故ではなく事件だと思っているのですね。 殺人だと」 福家 「可能性は否定できません」 石松 「・・・」 鑑識 「風呂場の壁全面からバスタブのお湯と同じ入浴剤が検出されま した」 田所 「しかし、入浴剤が昨日のものとは限らんだろう。他に不審な点 は無いし」 石松 「死因と死亡推定時刻は?」 鑑識 「死因は窒息死。頭部に打撲の痕。死亡推定時刻は、夜11時から 深夜2時の間。それから血液中からアルコールが検出されてま す」 石松 「遺留品と指紋」 鑑識 「遺留品らしきものはありません。現場からは亡くなった三浦さ ん以外の指紋は検出されませんでした」 石松 「状況は事故。しかし、玄関に鍵はかかっていなかった。そして、 お風呂場のお湯・・・」 田所 「では、事故と他殺の両面から捜査を行い、当面はこの署を借り て仮の捜査本部とする・・・ということで?」 石松 「いいんじゃないか?」 (石松警部、これじゃぁなまくら上司じゃないですか!(T_T)) 福家は出版社の渡辺良進編集長に話を聞きにいく。 そこで福家は、昨晩開かれた漫画家細田理恵子の30周年記念パーティの写真を見せてもらう。その写真には、細田や渡辺と一緒に、河出みどりも写っていた。河出みどりは三浦真理子とは同人誌時代に一緒にマンガを書いていた間柄だった。福家は河出みどりが漫画家の命である手を怪我しないよう手袋をはめていたことが気になる。 次に、河出みどりが出演するトークイベントの会場に福家がやってきた。 河出みどりには、三浦真理子とのこと、細田理恵子とのこと、そして、昨晩の行動を聞く。河出みどりはパーティーから帰った後、少し散歩に出かけていたと話す。 (そしてまぁ、福家さん、証拠になりかねない入浴剤のことをベラベラベラベラ話したりして、ドラマにするとものすごく違和感。) 夜。警察署の仮の捜査本部で捜査の結果を聞く石松警部。 (でも、相変わらず石松警部本人は報告を聞くだけで、それ以外は何をしてんだろう。少しは石松さんの行動も描いてくれたら嬉しいんだけどなぁ!!! その会議に、遅れて福家も加わる。 石松 「鑑識からは何か新しいことはありましたか?」 鑑識 「例の入浴剤の特定ができました。台湾製ですね。日本ではまだ ほとんど流通してません」 田所 「その件に関しては、湧泉舎の社員が事件当日、台湾旅行から帰 ってきてます。土産を配っていたということですので、三浦真 理子さんも受け取っていたと推察されます」 石松 「当日ですか?」 田所 「はい」 石松 「(福家をちらっと見て)ということは、壁全体に入浴剤が広が ったのは事件当日と考えてもいいわけですね」 田所 「ということになります」 石松 「事件の可能性が限りなく高くなりましたね。田所君、帳場(捜 査本部)を立てましょう。管理官に連絡をして下さい」 田所 「はい」 この時点で殺人事件として扱うことが決定し、福家以外の石松の部下たちは会議室を出て言った。残った福家に石松は今回も苦言を; 石松 「また単独行動ですか?日本の警察ではそういうことは好まれま せん」 福家 「報告書は提出しました」 石松 「出せば勝手に動いていいというわけではありません」 福家 「はい」 石松 「君の言う通り事件になりました。情報を共有して下さい」 福家 「はい」 石松 「誰を調べてるんですか?」 福家 「川出みどりという漫画家です」 石松 「根拠は?」 福家 「彼女は普段から手袋をしています」 石松 「それで?」 福家 「今はそれだけです」 石松 「そういう捜査は冤罪を生む可能性がありますよ。止めて下さい」 そうはいっても単独捜査止めないのが福家さんで、喫茶店でこっそり二岡を呼び出し情報を収集しながら、また新たなお願いをした。 その後、川出みどりの自宅に押しかける福家警部補。事件当日に散歩に出かけてときのことをあれこれ聞き出す。 続いて漫画家の細田理恵子の元を訪れ、川出みどりと三浦真理子の関係を聞き出す。 福家 「もう一つだけ・・・漫画を取り上げると言われたら、先生は人 を殺しますか?」 細田 「あなた一体、何を言い出すの?」 夜。捜査本部に戻ってくる福家警部補。そこには石松と田所が2人だけが居た。 石松 「報告書」 福家 「係長」 石松 「何度も言いますが警部です」 福家 「すいません。報告書は提出しました」 石松 「書き直してください。もっと詳細に。見て下さい、他のみなさ んの書いた報告書とあなたの報告書では厚みが違う」 福家 「!すいません係長、ちょっと出てきます」 田所 「よろしいんですか?」 石松 「いいわけありません・・・!!!」 (と言いながら、暗に単独捜査を見逃してるのだな。この辺、分かりにくいのよね。もう少し描いて欲しいぜ。) 数日後?川出みどりの自宅。 パーティの日に着ていた服、そして三浦真理子の家から持ち去った読者プレゼントの漫画本をゴミとして廃却した。 そこに福家が現れる。 福家は三浦真理子の家に置かれていた5冊の読者プレゼントの漫画本の写真を見せる。1冊だけ折り目が入っていない漫画本があることを指摘する。 福家 「うちの係長のおかげでようやく気付いたんです。報告書を毎日 提出しろってうるさいんです。他の奴らはみんな書いたぞって 見せられて。あのとき、ホッチキスで読んだところが折れてい たんです。係長が読んだからですね。読んでないのは折れてい ない、読んだのは折れている…」 それは1冊だけ、事件当日に怪我をした手で左手でサインをしたので、折り目が入っていなかったのではないかと。 福家 「なので、お願いがあります。ドレスを貸してください。犯人は 三浦さんをバスタブの中に投げ入れたときにお湯を被ってます。 そしてバスタブの中には特殊な入浴剤が入ってました。だから」 川出 「ドレスは無いわ。パーティーのときにワインを零してドレスと 手袋にかかっちゃったの。シミになったから捨てた。もう、あ りません」 福家は引き下がるしかなかった。 とあるスタジオ。 川出みどりと細田理恵子の雑誌の対談が終わり、続いて写真撮影。細田理恵子賞を受賞したときの副賞である細田とおそろいのブローチをつけて写真撮影に臨むことになっていたが、写真撮影の直前、川出みどりは自分のものと細田理恵子のものとすり替えた。 撮影が終わり、そこに再び福家警部補が現れる。福家は川出みどりがブローチをすり替えるであろうことを予測して、細田理恵子にブローチに小さくマーキングをするよう依頼していた。 福家 「川出さん、なぜブローチをすり替える必要があったんですか? あなたが三浦真理子さんを殺したんですね」 川出みどりは、4月から自分の作品が三浦真理子によって打ち切られると思っていた。だが、打ち切ろうとしていたのは川出みどりのではなく、細田理恵子の漫画だった。 それを聞いて川出みどりは錯乱する。 川出 「そんな・・・」 福家 「三浦さんはただ『LULU』と少女漫画のことだけを考えていたん です」 川出 「嘘よ!そんなの嘘!真理子は私を憎んで恨んでいたの!!!私 から漫画を取り上げようとした!絶対に負けたくない!」 福家 「川出さん!憎しみに囚われていたのは貴女です」 (あ、今回は最後、石松さんの出番が無かったよ・・・ああ、涙、涙) 石松 「その派手なメイク、何とかして下さい」 (次回は期待していいのかな…) |
第一話と比較して、今回の方が見やすかったような。 第一話と第二話、逆にしたらよかったのになぁ。そして15分拡大分で、石松警部とか石松警部とか石松警部とかのキャラクターをもう少し描いてくれていたらよかったのにねぇ。言っても仕方ない話ですが。 さて、話を戻して、今回の話はよくまとまっていたかな。富田さんの最後の熱演があったからそう見えるだけかもしれませんが、話としても分かりやすかったというのもあるのかもしれません。最初に犯人が明らかになるドラマとはいえ、1話完結のドラマなので、私はシンプルなのがいいです(笑)。 ストーリーは相変わらず福家警部補の行動原理がやや分かりにくいのですが、原作がそうなのかなぁ。一度原作無視して、オリジナルの話をやってみて欲しいような気もします。 あと、1話も2話も、恐らくこの後予定されている3話&4話も、ある程度犯人に同情の余地がある設定になっているのが密かに嫌です。犯人が単純に悪い人じゃダメなんでしょうか?ゲストに気を使ってるのかなぁ、なんていう風にも見えてしまって、このパターンが続くと、ドラマ自体も本当に楽しめなくなるかも、私。 吾郎君演じる石松さんは、今回は特にキャラクター描写に進展なし。というか、本当何もしてないように見えるし、これじゃぁ完全な無能じゃないか!一応、叩き上げのノンキャリなんでしょ?もう少し有能なところも見せて欲しいわ。 吾郎君の出番云々じゃなくて、今のままじゃぁ、単に吾郎君のこれまで培ってきたものの範囲で演技をしているだけに見えて、満足できないです。 今後の吾郎君の役者人生の糧となるような、少しでもそんなハードルが高い演技が問われるような、そんな展開になることを願いたいです。(偉そうなコメントですが) (2014.1.26) |