ブスの瞳に恋してる
〜 第12話 「最高の結婚式!」 〜
[結婚式場・新郎控室]
その頃、おさむは鏡を見てネクタイを直していた。そこに結婚式場の担当者がやってきて;
担当者「新郎様に祝電とお花が届いております」
おさむ「ああ、ありがとうございます。じゃぁ、置いておいて下さい」
と、その花の中には、あの小田島からの花があり、自らの写真付きで登場です。あーあ、こういう『バラエティVSドラマ』みたいな構図とか、将来、おさむがドラマの脚本を書く/書かないみたいな展開が繰り広げられるのかと、最初は期待してたんだけどねぇ〜。いくつもの期待が、結局、そのままかよっ、みたいなさ・・・
<ナレーション>
今日僕は、結婚式という、
人生最大のイベントを迎えようとしていた。
いつもは裏方の僕も、今日だけは、主演男優だ。
そしてその、大イベントに僕が選んだ、
主演女優は・・・
[結婚式場・チャペル]
新婦の到着しない式場で、結婚式が始る・・・
神父役の日野が、新郎のおさむ…だけを前にして、誓いの言葉を述べ始めた。
日野 「汝、山口おさむと、太田美幸は・・・」
教会の扉を見つめるおさむ。だけど、まだ美幸は姿を現さない。
日野 「太田美幸は・・・」
日野が続きを言うのを躊躇っていると;
おさむ「・・・続けて下さい」
と、おさむ。そのとき、美幸が息を切らせながらも到着した。一堂に笑顔が広がり、おさむと美幸は微笑みあう。
美幸がヴァージン・ロードを歩こうとすると、焦ってドレスの裾を踏んでしまい、転倒(^^;)。
その転倒する様子が、美幸はゆっくりと回転しながら倒れ、それと同時に、式をサポートする子供が手にしていた駕籠舞い上がり、その中に入っていた白い羽が、美幸の周りを舞い散る。おさむが美幸と最初に出合ったあの光景が再び・・・
おさむ「天使・・・」
そうして、床に倒れた美幸を義男がさりげなく助け起こす。二人は並んで、1歩1歩、ヴァージンロードを歩き始めた。
義男は目に涙でいっぱいにしながら、美幸の手をおさむに渡した。そして、日野が、誓いの言葉を続ける;
日野 「汝、太田美幸は、日本一面白い妻であることを、誓いますか?」
美幸 「誓います!」
日野 「汝、山口おさむは、妻、太田美幸を、日本一面白く輝かせるこ
とを、誓いますか?」
おさむ「誓います!」
日野 「病める時も、健やかなる時も、振られたら乗り、ボケたら突っ
込み、いついかなる時も、面白を忘れない夫婦であることを、
誓いますか?」
二人 「誓います」
おさむらしいその誓いの言葉に、和む一同。
日野 「それでは、”誓いのリング”の交換です」
と、ここでのリングはもちろん、プロレスのリングではなく、本当の指輪のこと・・・。用意された指輪を手に取り、おさむが美幸の指に入れようとすると;
美幸 「いてっ」
指輪、入んないし・・・(;o;)
おさむ「あ、ごめん」
美幸 「すみません、むくんじゃって」
おさむ「大丈夫?」
美幸 「はい。ぐっと…」
指輪交換の真っ最中に、美也子が式場にやって来た。最後尾の席に座り、「おめでとう」と、二人を祝福するのだった。
指輪の交換は続いては、美幸からおさむに。(おさむの指の方が細いよね、何となく…(汗))
日野 「それでは、誓いの、キッスを!」
おさむが美幸のブーケを上げ、正にキスをしようと顔を近づけたとき;
美幸 「あ、その前に・・・」
おさむ「?」
美幸が突然、会場に集まった人たちに語り始める。まぁ、こんなところでメッセージだ何て、タイミング的にはありえないけどねぇ。
美幸 「私は、ついさっきまで、この格好で、笑い声の中にいました。
おさむさんと出会う前の私には、考えもしなかったことです。
それまでの私は、笑われるのが嫌いで、私なんか幸せになれな
い、なっちゃいけないって。教会でこんなことを言うのは変だ
けど、この世に、神様なんかいないって思ってました。そんな
私におさむさんは、笑いで人を幸せにする素晴らしさを教えて
くれました。そして、私自身幸せになれる、幸せになることを
怖がらなくていいんだってことも、教えてくれました」
そして・・・;
美幸 「・・・私は・・・おさむさんが大好きです!だから今は・・・
おさむさんに出会わせてくれた神様に、感謝します!そして、
ブスに生まれたことに、感謝します!」
その場にいる全員が拍手を送る。
<ナレーション>
この時、僕には見えた。
僕の隣のブスの天使が世界中の誰よりも・・・
おさむ「綺麗だよ」
二人は微笑み合い、そして、誓いのキスをした・・・
このキスの感じは、小さな恋のメロディだよねぇ〜。ああ、こういう雰囲気のドラマが見たかったよ・・・(と、最後の最後まですみませんm(_ _)m)
チャペルを出て、みんなが階段の両サイドに列を作り、祝福する中、階段を下りていくおさむと美幸。ちゃっかりB3の他の二人や社長も、優勝カップを手に列の中に混じってます。その列の中をゆっくりと歩いていくおさむと美幸。その列を通り過ぎたとき;
美幸 「それじゃぁ、いきますよぉ〜1,2,3」
美幸の幸せなブーケが、大空に舞い上がった。
<最終回感想>
出演者のみなさま、一部を除く(おい)スタッフの皆様、最後まで頑張った視聴者の皆様、本当にお疲れ様でした。もう、本当に、最後までモチベーションをキープし続けたその頑張りに対して、一方的に勝手に尊敬致しております。
もう、本当に最後の最後まで”惜しい”という気持ちのオンパレードで、どうしても、もう少しああだったら、こうだったらという気持ちが次々と止まりませぬ。
今回に限って言うなら、こういうほのぼのした終わり方もいいんですけどね。だけど”美幸VS友美”,”感動のラスト”みたいなことが予測されるような宣伝文句だっただけに、余計に終わったときの脱力感というのが大きくて・・・。
最終回、どう見たっておさむの出番が少なくて(おさむは何にもしてないし)、ああ、吾郎君のスケジュール調整の苦肉の策なんだろうなぁ、なんて素人感覚ではそんな風に見ちゃうんですが、だけどドラマの内容とそれとは関係の無い話で(それ以前からグダグダだったしさぁ)、最終回ももう少し何とかならなかったものかと、やっぱり惜しいとか思ってしまってます。
ああ、最終回、吾郎君のタキシード姿に誤魔化されそうになるけど、やっぱり内容に無理がありすぎで、入り込めないのよね…(汗)
もう、本当に、今回のドラマの感想は、ただひたすら”勿体無い”です。折角の題材だったのに、折角好発進したのに、折角途中からはドラマを楽しめるかもという気分になってきたところだったのに・・・そして、折角、『小さな恋のメロディ』なんていうお手本もあったのに、全部を自ら壊しちゃってる気がする…。直球ど真ん中のストーリーでよかったのにね・・・(;o;)。
吾郎君が折角、撮影に4ヶ月かけた作品なのに、こんな書き方しかできなくて、ごめんなさい。
(06.07.02)
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