ブスの瞳に恋してる

〜 第3話 「(秘)合コン大作戦!!」 〜


  • [前回のおさらい]

    <ナレーション>
    それは運命の出会いだった。
    彼女は、天性の才能を秘めたお笑いのダイヤモンド。
    しかし当の本人は、バラエティー嫌いの女優志望。
    断っておくが、彼女に対してはお笑いの才能への関心しかない。
    僕をどう思っているかは、特に興味がない。


  • [どすこいラーメン]

    おさむへの恋心で仕事をしている最中も上の空の美幸。そこに、『ズバットズバット』から出前の注文の電話が入る。

  • [関東中央テレビ]

    関東中央テレビ・ズバットズバットスタッフルーム。

    おさむに会えるかと嬉し恥かし状態でテレビ局にやってきた美幸。スタッフルームの扉を開けて、真っ先におさむがいないか見渡すが、おさむはそこにいなかった。

      松本 「あ、おさむさんがよろしくって。次の仕事にもう、出ちゃった
          んだけど」
      美幸 「・・・」
      竹田 「今度さ、うちの番組に見学しにきなよ。おもしろいよ」

    竹田がスカウトの下心をもちつつ美幸に声を掛けたりしているが、美幸はその声に全く反応せず、部屋を出て行く。

      竹田 「あれ・・・見学しにくれば・・・いいのに・・・。あれ、俺、
          嫌われてんの?」

  • [美幸の家]

    夜。ルームメイトの翔子と弥生が、美幸の恋の進展状況を聞いているが、どうしていいのか分からないと言う美幸。

      翔子 「ねぇ、何やってる人なの?」
      美幸 「テレビの作家さん」
      弥生 「ああ、前言ってたストーカーの?じゃぁ、両思いじゃん」
      翔子 「ねぇ、どんな人?」
      美幸 「何よりも笑いが一番!みたいな人」
      弥生 「じゃぁ、簡単じゃん。笑わせればこっちむいてくれるんじゃな
          いの?」
      美幸 「笑われたくないもん。好きな人にはなおさら…」

    と、そんな美幸に対し、弥生と翔子による『美幸のドキドキデート大作戦』が決行されます!

    まずは、相手にこっちが好きだという気持ちを伝えるための作戦「ウルウル大作戦!」。ウルウルした瞳で上目遣いに相手を見つめるというこの作戦、さてさて、美幸がそもそも上手くウルウルできるかどうかが問題かも・・・(笑)

  • [関東中央テレビ バラエティーセンター]

    翌日、おさむは斉藤に呼び出される。上機嫌の斉藤さんの話を、おさむはやや飽きれつつも聞いている;

      斉藤 「まいったよ、今年のハチハチフェスタの総合プロデューサーを
          俺がやることになっちゃってさ、事業局長から直々に頼まれた、
          あははは(笑)。もう、手一杯です、って言ったんだぜ!だけど
          さぁ〜、しょうがねぇなぁ〜」
      おさむ「その割には嬉しそうですけど」
      斉藤 「んなことないよ」
      おさむ「で、何です、話って?」

    斉藤はおさむを会議室に連れて行き、誰も居ないところで話を続ける;

      斉藤 「ザビエル・ガブリエルって知ってるか?」
      おさむ「お笑いコンビですか?」

    さすが、おさむ…。

      斉藤 「勉強しろよぉ、おさむ〜。ファッションデザイナーだよ、トッ
          プだよ今!ま、俺も知らなかったんだけどさ。あははは(笑)。
          そのファッションショーを今回のイベントでやるんだ。その構
          成をやってくれ」
      おさむ「俺が?」
      斉藤 「うん。今回のテーマが、『家族で行こう!ハチハチフェスタ』」

    と、手にしていた企画書をおさむに渡す斉藤。

      斉藤 「ファッションショーもおばちゃんや子供達が楽しめるものにし
          たいということで頼まれたんだ」
      おさむ「無理ですよ」

    と、即答のおさむ君。

      おさむ「興味ないですもん」

    などという理由もおさむらしいと言いましょうか(^^;)。

      斉藤 「頼むよぉ〜、先生。ね?俺の評価が掛かってるんだからさ。お
          前しか任せられるやついないんだよ!!」

    と、おさむの肩を抱きながら説得する斉藤さん。

      おさむ「いやいや。俺、オモシロしかできないですよ」
      斉藤 「それでいいんだよ、それで!それを期待されてんだからさ。先
          生のセンスで1つ…」
      おさむ「・・・」

    そこに今日もラーメンの出前のために、やってきた美幸。ふと、会議室の中におさむがいるのが目に入る。

      美幸 「嘘!」


    引き続き会議室では斉藤さんがおさむの説得中;

      斉藤 「お前にも・・・言わせるなよぉ〜」
      おさむ「・・・はい・・・じゃぁ、ちょっと考えてきますよ」
      斉藤 「♪よろしく!」

    調子よく、斉藤は会議室を出て行ったのでした。仕方ないなぁ、という雰囲気のおさむ。


    バラエティセンターの部屋の入口では、美幸がウルウル作戦を実行すべく、おさむが出てくるのを待っていた。そこにおさむが出てきて、美幸に気付くわけですが;

      おさむ「ああ、久しぶり」

    と、おさむに声を掛けられて、美幸は挨拶もせずに、唐突に作戦を実行しはじめたのでした。おいおい…;

      美幸 「(☆o☆)」
      おさむ「目、どうかした?」
      美幸 「えっ?」
      おさむ「なんか痛そうだけど」
      美幸 「あ、いや」
      おさむ「あ、ねぇ、ザビエル・ガブリエルって知ってる?」
      美幸 「お笑いコンビですか?」
      おさむ「・・・正解!じゃぁ、また」
      美幸 「あの・・・」
      おさむ「ん?」
      美幸 「・・・」
      おさむ「じゃぁ」

    おさむ君、行っちゃいました。

      美幸 「作戦失敗」

  • [とあるレストラン]

    その夜、レストランで、友美ちゃんとデート中のおさむ君。

      友美 「知ってる、知ってる!ガブさんでしょ?超有名だよ!」
      おさむ「ガブさん?」
      友美 「うちらの間でそう呼んでるけど、今度、日本に来るんだよね?
          友美、ショーに出るんだよ」
      おさむ「へぇ〜。実はさ、その人のファッションショーの構成をやるか
          もしれない」
      友美 「マジで!!(@o@) すごいじゃん!」
      おさむ「すごいんだ!?」
      友美 「うん、しかも、友美と同じ現場だよ!」
      おさむ「ああ、じゃぁ、頑張っちゃおうかな」

    普通にいいカップルに見えるんだけどなぁ〜、この二人。もっとラブラブのシーンとかも欲しいけど、それは贅沢なんでしょうか?(^^;)


    タイトル「ブスの瞳に恋してる」第3話

  • [美幸の家]

    おさむがそんな風に彼女とデートしているなどとツユ知らず、その頃、美幸はルームメイトたちと『ドキドキデート大作戦!』の第2作戦が展開しようとしていました。

      弥生 「私、大事なことを聞き忘れていた。ねぇ、美幸?」
      美幸 「何?」
      弥生 「その人、彼女はいるの?」
      美幸 「それが・・・、いないみたいなんだよね」
      弥生 「そうなの?聞いたの?」
      美幸 「前に、彼女同伴じゃないと行けないパーティに彼女いないから
          って、私と…」

    と、話が決まったところで、『ララブマサージ大作戦!』。さりげなーく手を取ってマッサージ、さりげなーくバックをとって肩を揉む。

      弥生 「大胆に、かつ、繊細に、作戦を遂行してくれたまえ」

  • [とある書店]

    情報収集するために、女性ファッション誌を片っ端から購入するおさむ。まぁ、その場に居る女性客からは白い目で見られたりはしているわけですが、気にしない、気にしない(笑)。

  • [どすこいラーメン]

    おさむは、竹田や松本と一緒に食事をとりながら、先ほど購入したファッション誌を眺めている。そんなおさむを少し離れた所からぼんやり眺めている美幸。

      おさむ「いまいち何やっていいのか分かんないんだよなぁ〜」
      竹田 「何やったっていいんじゃないのか?」
      おさむ「えっ?」
      竹田 「おさむが面白いと思うことやればさ。じゃなきゃ、お前がやる
          意味、無いだろう?」
      松本 「おさむさんならではのファッションショー見せて下さいよ」
      おさむ「そうだよな、よし!やってみるかよし食べよう」

    と、そんなおさむを気にしながら、さりげなくコップに水を注ぎにやってくる美幸。

      美幸 「失礼します」
      竹田 「ねぇ、ねぇ、今度さ、公開番組の収録、遊びに来ない?面白い
          よぉ」
      美幸 「・・・」

    竹田に何を言われようと、美幸の頭の中は作戦を決行することでいっぱいなわけで、実際に、おさむのバックに回り込んだ美幸ちゃん、おさむの背中に手を伸ばそうとするも、なかなかタッチすることも叶わず(つーか、怪しいって!)、しかも美幸の気配におさむが気付いて;

      おさむ「何??!虫?虫??!!」

    と、美幸がタッチする前に、そんなリアクションをとるおさむ。一瞬、野外のライブでそういうトークがあったなぁ、なんていうのを思い出してみたり(^^;)

      美幸 「違いますっ!違います!!」
      おさむ「びっくりした・・・あはははは(笑)」
      美幸 「・・・」



    閉店後。おさむにアプローチできなくてがっかりの美幸。美幸は花子に、花子の亡くなった夫との馴れ初めを聞く。花子は兎に角何度も「好きだと」告白したのだそうです。

      花子 「美幸ちゃん、先輩として言わせてもらうけど、恋とラーメンは
          熱いうちにいかなくっちゃ伸びちゃうよ!」

    花子のアドバイスを黙って聞く美幸。

  • [おさむの部屋]

    おさむは一人ファッションショーの構成を考えている。テレビには、これまでのファッションショーの資料映像が流れている。手を口のあたりに当ててみたり、自分もくるっと一回転廻って見せたりとか、ちょっとそれが吾郎君っぽくって嬉しかったりして(笑)。

    やがて;

      おさむ「!!!」

    何かをひらめいたようです。

  • [美幸の家]

    一方、その頃、美幸の家では、今日もルームメイトに結果を報告する美幸。おさむが店に来たものの、デートにも誘えず、当然、マッサージ作戦にも失敗したと。

      美幸 「彼の前にいっちゃうとビビっちゃうんだよね。笑われたらどう
          しようって」

    そんな美幸は、中学3年のときに始めて告白したときの話をしはじめる。直接告白することが出来ず、手紙を渡そうと、その男の子を学校の校舎の屋上に呼び出し、手渡したところ、その途端に「キモイんだよ、お前」と言われ、待ち伏せしていたその彼の友達には水をかけられて大笑いされたという散々な思い出があった。


    そんな思い出話をしているときに、部屋に流れるラジオのディスクジョッキー;

        『リスナーの中に、スカイダイビングをしたことがある人はいるか
         な?スカイダイビングをやると人生観が変わるっていうけど、こ
         れって恋にも言えることだと思うんだよね。飛ぶ前はすごく怖い。
         でも、飛んでしまえば、世界は変わる。そして、どこに着地する
         かなんて問題じゃない。飛ぶことさえ出来れば、君の前には新し
         い世界が開かれる。一つの勇気で、世界が変わる・・・』

    折角のいい台詞でも、『スカイダイビング』のキーワード1つで笑っちゃいそうになる吾郎ファンの私(汗)。

      翔子 「美幸、飛ぼう!」
      弥生 「どこに着地するかなんて問題じゃないってさ」
      翔子 「1つの勇気で世界が変わるってさ」
      弥生 「過去の思い出を忘れさせるのも、飛ぶ勇気なんじゃない?」
      翔子 「美幸!!!」

    そういわれて、ついに美幸も;

      美幸 「美幸、飛びます!!」

    と。気持ちは固まった・・・のかな?

  • [関東中央テレビ]

    翌日。関東中央テレビ・バラエティセンターを出るおさむと斉藤。企画のプレゼンテーションに臨みます。

      斉藤 「おさむ、期待してるぞ!」
      おさむ「援護射撃お願いしますよ」
      斉藤 「まかしとけ」


    1Fロビー。当てもなく美幸がおさむを待ってます。


    同じくその頃、会議室では、おさむがガブリエル他、スタッフに、ファッションショーのプレゼンをしている。

      おさむ「ガブさんのコレクションに混じって、子供が喜ぶキャラクター
          の着ぐるみがモデルさんたちと一緒にモデルウォークをする。
          これは今までにないショーとなります。音楽による演出も、例
          えばプロレスの入場テーマにのってモデルさんたちた登場する。
          照明も派手にして、よりエンターテイメント性を重視して…」

    そんなプレゼンをしていると、ガブリエル氏側のスタッフが、おさむの提案に意見する;

      A  「あのねぇ〜、ちょっといいかなぁ」
      おさむ「?」
      A  「我々はファッションショーの構成を頼んだはずだ」
      おさむ「はい。でも、今回のテーマは『家族で行こうハチハチ…』」
      A  「そんなふざけたショーのために、ガブリエルさんをお呼びした
          わけではない!」

    と、おさむのアイデアを完全否定。しかも、援護射撃を頼んだ斉藤までもが;

      斉藤 「ですよねぇ〜」
      おさむ「!!!」
      斉藤 「うちの山口はお笑いしかやってなかったもので、お前、ファッ
          ションショーで笑いとってどうすんだ、馬鹿!あははは(笑)」
      おさむ「・・・」

    と、敵側の人間に!(汗)。場の空気によっては、斉藤さんみたいないい方を敢えてすることもあるかもしれないけど、この場合はそういう意図があってのことでもなさそうだし、おさむも辛いよね。

  • [関東中央テレビ・社員食堂]

    恐らくボロボロの内容で終わったプレゼン。おさむは食堂で一人、落ち込んでます。きゃぁ〜、憂いのある表情も素敵だ!(笑)

    そこにやってきた上島さん。おいしいところを持っていくなぁ(^^;)。

      上島 「どうした、何へこんでるんだよ?」
      おさむ「ああ、おはようございます」
      上島 「いっちょ前に悩み事か?」
      おさむ「ええ・・・実は、ハチハチのイベントでファッションショーの
          構成を頼まれたんですけど、オモシロ要素を全面否定されちゃ
          って」
      上島 「それで」
      おさむ「何ていうか、やっぱりやりたいことができないなら、やめちゃ
          った方がいいんですよね?」
      上島 「俺ならやるけどな」
      おさむ「?」
      上島 「俺が芸人さんをリスペクトするのは、あの人たちは板の上で戦
          っているからだ。投げっぱなしの俺たちとは違う。つまらなけ
          れば寝る、帰る・・・そんな客の前で商売できる機会があるな
          ら俺は喜んでやるよ。それに、一度否定されたぐらいで諦める
          ような作家とは俺は仕事をしたくない」
      おさむ「・・・」
      上島 「じゃぁ」
      おさむ「ありがとうございます」

  • [関東中央テレビ・1Fロビー]

    そして、日が傾いた時間になっても、おさむを待ってる美幸ちゃん。今日はバイトも仕事も無いのかしらん?(汗)

    ようやくおさむがやってきたのが正面に見える;

      美幸 「あの…」

    ものすごく緊張しながらおさむに声を掛ける美幸。

      おさむ「ああ。どうしたの?」
      美幸 「少し、時間ありますか?」
      おさむ「いいけど、何?」
      美幸 「あの・・・今度、ああ・・・」
      おさむ「??」
      美幸 「やっぱり、いいです」
      おさむ「何だよ?言いかけてるのに」
      美幸 「あの・・・今度」
      おさむ「?」
      美幸 「食事に行きませんか?」
      おさむ「えっ?」
      美幸 「あ・・・みんなで!」

    あーあ、お約束だけど、「みんなで」なんて言っちゃうんだな(^^;)。

      美幸 「みんなで、食事に行きませんか?あの、私、同居している友達
          が二人居るんですけど、彼女たちが行きたいって」
      おさむ「・・・」
      美幸 「すっごくかわいんです、二人とも。それで誘って欲しいって頼
          まれて。私は嫌だったんですけど・・・」
      おさむ「いいよ」
      美幸 「♪」
      おさむ「あ、じゃぁ、俺も二人誘うから」
      美幸 「あ。本当ですか!!!」
      おさむ「(頷く)」
      美幸 「二人とも喜びます。ありがとうございます」

    ホッとして、小さくガッツポーズをしながら引き上げる美幸。

  • [関東中央テレビ・ズバットズバットスタッフルーム]

    そして、おさむもすぐに戻って、ズバットズバットのスタッフルームに行き、松本と竹田に声を掛ける;

      松本 「それって、合コンってことですよね?」
      竹田 「それは今後の展開を考えると出ておいて損はないな!」
      おさむ「行きますよね?もしかしたらまたスカウトに持ち込めるかも?
          ですよ」

    って、そういう下心ゆえかよっ!

      竹田 「そうだよなぁ〜。行くか、松本!」
      松本 「はい」
      竹田 「でも、あれだな、合コンなんて久々だからテンション上がって
          きた。あははは」
      松本 「他の二人はどんな子がくるんですかね?」

    なんて話をしていると、それを聞いていた女性スタッフの佐藤が口を挟む;

      佐藤 「合コンって、幹事MAXって言葉があるんですよ」
      竹田 「何だそれ?」
      佐藤 「幹事が一番綺麗な可能性が高いっていう法則です」
      竹田 「幹事MAX・・・」

    そう言われて三人が想像したのは、美幸と、例えばB2の二人が並んだよな光景;

      松本 「うわぁ〜、めちゃめちゃおもしろそうじゃないですか!」
      竹田 「おもしろそうだな!」
      おさむ「あははは」

    も、盛り上がってる???

  • [美幸の家]

    美幸の家では、その話を聞き、弥生は相当盛り上がったりもしてますが、とにもかくにも美幸を応援するために「ドキドキ!合コン大作戦」の作戦会議が始りました。

  • [合コン会場のとあるお店]

    そうして、合コン当日。合コン会場には先に美幸たちが到着しています。そこにおさむ&竹田&松本が到着;

      美幸 「来た…」
      二人 「えっ?」
      翔子 「どの人?」
      美幸 「真ん中の人」
      二人 「超イケメンじゃ〜ん」
      美幸 「・・・♪」

    と、ご機嫌の二人。一方でおさむたちはおさむたちで;

      松本 「二人、めちゃ可愛くないですか?」
      竹田 「おいおいおい、ちょっと違うテンション、上がってきちゃった
          よ!」
      おさむ「・・・」

    と、こちらもご機嫌なようです。

    まずは乾杯をした後は、翔子と弥生が積極的にサポート。

      弥生 「あの、おさむさんはゴレンジャーの誰が好きですか?」
      おさむ「黄レンジャーかな?」
      翔子 「偶然!美幸と同じじゃんね!」
      美幸 「・・・えっ?別に私は・・・」
      翔子 「だってほら、美幸はカレーが大好きじゃん…」
      弥生 「そうよ。ちょっとちょっと何、これ、二人は気が合うんじゃな
          いの?」
      竹田 「おさむもカレーが好きじゃん」
      おさむ「(笑)」
      竹田 「奇遇だな、これ」

    ・・・む、無理のある会話だ(汗)

    と、そんな視聴者の気持ちはおいておいて(^^;)、合コンは最初のうちは楽しく時間が過ぎていったわけですが、時間がたつと、竹田は翔子と、松本は弥生とカップリングが出来ていて、残った形になっているのがおさむと美幸なわけで・・・

      美幸 「ビール、お好きですね」
      おさむ「ああ・・・そうだね」

    おさむと美幸は明らかに気まずい空気になっちゃってます。そんな空気を察して、翔子が作戦を立て直すために、一旦、2人を連れてトイレに…。一方、おさむは竹田と松本にクレームを!!!

      おさむ「ちょっと!何普通に楽しんでんですか」
      竹田 「ああ、ごめん、ごめん。松本、お前だよ!」
      松本 「ああ、でも、めちゃタイプなんですもん」
      おさむ「頼むよ。番組に出てもらえるチャンスなんだぞ!」
      竹田 「そうだよ、松本!」
      おさむ「・・・(--;)」


    トイレに立った女性陣の方は、おさむと一言も話せないと言う美幸に対して、作戦変更を決意。



    おさむが竹田らに「頼みますよ、本当に。彼女を盛り上げないと…」なんてブツブツ文句を言ってるところに、女性3人が戻ってきて;

      翔子 「あの・・・次のお店に行きません?」
      竹田 「えっ、もう?」
      翔子 「私、まだ飲み足りないんで、二人で行きませんか?」
      おさむ「いや、ちょっと、ちょっと」
      弥生 「じゃぁ、私たちも、二人で歌いに行くか?」
      松本 「はい!ラジャーです!」
      おさむ「ラジャーじゃなくて…」
      翔子 「美幸、そういうことなんで」
      弥生 「よろしくー」

    で、あっという間に2組のカップルはおさむと美幸を置いて店を出て行きました。

      おさむ「・・・」

    ど、どうするよ?!(^^;)

  • [街中]

    その言葉どおり、松本と弥生はカラオケで盛り上がり、竹田と翔子はBARでいいムードに。

    おさむと美幸といえば、店を出てきちゃって、もう、帰路についてる?

      おさむ「今度さ、ファッションショーの構成やることになったんだ。あ、
          よかったら見に来ない?」
      美幸 「あ、私、そういうの、あんまり分からなくて」
      おさむ「だから見てもらいたいんだよ!ファッションに興味のない人た
          ち?おばちゃんや子供達、そういった人たちを笑の力で引きつ
          けたいんだよね!会場のみんなが笑っている。その笑い声の中
          に俺がいる・・・そういったショーにしたいんだよね」
      美幸 「本当に笑いが大好きなんですね」
      おさむ「うん。何よりも大好き」
      美幸 「・・・私にはそれがまだ分かりません。この先ずっと分からな
          いかも」

    そうして、ふと、店のショーウインドウに目が行くおさむ。それは、洋服店のウインドウで、子供の手を引いた母親という構図のマネキンがディスプレイされている。

      おさむ「そうか!その手があるか・・・」
      美幸 「?」
      おさむ「うん、いける!」
      美幸 「どうしたんですか?」
      おさむ「うん・・・ああ、すげー事思いついちゃった!!!」

    そうして、美幸の方を振り返り;

      おさむ「ねぇ、期待してて!最後に俺がサプライズを用意するから」
      美幸 「うん・・・」
      おさむ「ごめん、じゃぁ、ここで」

    美幸を残して走り去ってしまうおさむ。ったく、おもしろいことを思いついたら一直線なのねぇ〜。美幸も恋する相手を考え直した方がいいんじゃない?

  • [とあるBAR]

    その頃、竹田と翔子はBARで引き続き飲んでるわけですが;

      竹田 「翔子って呼んでもいいかな?」
      翔子 「・・・。あの、おさむさんには黙っておいて欲しいんですけど。
          実は今日の会って私たち、おさむさんと美幸をくっつける、っ
          ていうのが目的だったんです。あの子、本気で好きみたいで…」
      竹田 「おさむはあの子のこと、すごく気に入ってるよ」
      翔子 「本当ですか!」
      竹田 「でも、それは恋愛対象じゃない。あくまでも笑いをつくるため
          の材料・・・素材っていうのかな?」
      翔子 「でも、それが恋愛には」
      竹田 「あいつには彼女いるからな」
      翔子 「えっ?」
      竹田 「俺の口からは誰かは言えないけど、みんなが知ってるとっても
          綺麗な女のこと付き合ってる。内緒だよ」

    うわぁ〜、言っちゃったよ、竹田さん。

  • [美幸の家]

    そうして、美幸の家。弥生が最後に帰ってきて、美幸の話を聞く。

      美幸 「あんまり話してないけど、ファッションショーに誘われた。私
          に見て欲しいって」

    その反応に脈ありと喜ぶ弥生と、さきほどの竹田の話を思い出して複雑な思いでいる翔子。

  • [いろんな場所]

    翌日、おさむは幼稚園に行って小さな子供を観察したり、婦人服のショップで女性服をあれこれデザインを調査してみたり。そんな知識を得ながら、ズバットズバットのスタッフルームで、合間にスケッチブックに何やらデザイン画を書いています。

  • [関東中央テレビ・ズバットズバットスタッフルーム]

    そこに今日も出前でやってきた美幸。竹田に「今度さ、番組の収録見においでよ」なんて言われても、それをスルーして、おさむのところに近づいて、デザインを覗こうとする美幸。

      おさむ「ああ、ダメダメ。当日のお楽しみ」
      美幸 「♪」
      竹田 「・・・」

    美幸、ますます勘違い中???

  • [どすこいラーメン]

    アルバイトを追え、浩太と共に店を出る美幸。そこに、事務所の社長・井之頭から電話が入る。

  • [ファミレスっぽいお店]

    美幸は同じ事務所のB2と共に井之頭に呼び出される。並んで座る3人を見て、それだけで感動している井之頭。というのも、3人のボケと突っ込みの息も完璧で、3人で「W−1グランプリ」(女芸人だけの頂上決戦)なんていう大会に出場させようともくらんでいたのだった。

      美幸 「何度言ったら分かるんですか!私は笑われたくないんです!」

    と拒否。

      美幸 「みんな勘違いしてるんです。私がおもしろいのは、見た目だけ
          です。私はなんにもできません」

    と言って帰ろうとする姿を見て、お店の人と道の譲り合いをしたりしている姿を見て;

      井之頭「何もしなくても面白いんだもんな・・・」

    そ、そうなのか???(私には美幸のオモシロさがやっぱりわからないよ…(;o;))

  • [おさむの部屋]

    夜。部屋で一人黙々と作業しているおさむ。

    <ナレーション>
    静まり返った部屋の中で、時計の音だけが聞こえていた。
    僕の部屋にずっと置いてある目覚まし時計。



    おさむの昔の記憶。朝、部屋の電話のベルが鳴り、その音で目を覚ますおさむ(きゃ、吾郎君の寝顔、寝顔♪)。電話の相手はもちろん、美也子だった。

      おさむ「はい」
      美也子『おきてくださーい。時間ですよ〜』
      おさむ「ああ、ありがとう」


    そうして、二人で街中を歩いている。

      おさむ「昨日は起こしてくれなかったらヤバかったよ」
      美也子「私がいなかったらどうするの?」
      おさむ「えっ?ずっと寝てるでしょ。だからさ、これからもずっと俺の
          モーニングコールして欲しいな」
      美也子「何それ?それってプロポーズ?」
      おさむ「えっ?ああ、そっか。今のはそう聞こえるか」
      美也子「うん」
      おさむ「ははは」

    そして、しばらく歩くと時計屋さん。

      美也子「あ、見て!」
      おさむ「?」
      美也子「これ、買ってあげる」
      おさむ「うん?モーニングコールは?」
      美也子「私がいなくなったら困るでしょ?」
      おさむ「それは困るけどさ、ありえないでしょ」
      美也子「うふふ(笑)」


    <ナレーション>
    彼女はその言葉どおり、その後、僕の前からいなくなった。


    急いでアパートに戻ってくるおさむ。部屋に置かれていた美也子の物は全て消えていた。

    <ナレーション>
    目覚まし時計を一つだけ残して。
    彼女との時間は止まってしまった。
    でも、僕はいまだに、この時計がないと起きられない。


    おさむ、切ないよぉ〜。胸キュンしちゃうやん。

  • [関東中央テレビ]

    そうして、2回目のプレゼンの日。関係者が集まる中、おさむの説明が始る;

      おさむ「モデルたちがそれぞれ子供を連れて歩く。今回のテーマの1つ
          である家族を表現しながら、美しい服を見せるだけじゃない、
          楽しいステージが展開できることと思います」
      A  「なるほど。その方向性ならいいんじゃないかな?」
      斉藤 「そうですか。いやぁ〜、よかった。素晴らしい・・・ガブさん
          は?」
      通訳 「大変興味深いと言ってます」
      おさむ「最後に、僕の方でサプライズとして1点衣装を用意させて頂き
          たいのですが」
      A  「何言ってるんだ、君!これはガブリエル氏のコレクションなん
          だ。そんなこと許されるわけないだろう!」
      おさむ「お願いします。それがないと今回のテーマは完結しないんです」
      斉藤 「おさむ!もういいから押さえろ」
      通訳 「ガブリエル氏があなたの話を聞いてみたいと言っています」
      斉藤 「いやぁ〜、こいつの話は訳さなくて結構ですから」

    と、斉藤に窘められるが、めげずに;

      おさむ「I'll make it happy. Please let me try!」
          (必ず成功させます。やらせて下さい)

    と、英語で直談判・・・・って、おさむって英語が話せるという設定なのか!!!!!(@o@)。ここで吾郎君の英語が聞けるとは思わなかったからびっくりだわ。

      ガブリエル「What your concept?」
          (コンセプトは何だね?)
      おさむ「Smile, family...and beginning of beauty.」
          (笑と家族、そして美の原点です)
      斉藤 「おさむ、やめとけ!」
      ガブリエル「Interesting! If you say so, why don't you try what
          would you like it.」
          (面白い。君がそこまで言うならやってみたまえ)
      おさむ「Thank you so much!」
      ガブリエル「Your welcome.」(←以上、英語が違っても怒らないでねー)

    今回はプレゼンが見事に成功。ガブリエル氏にも受け入れられました。

      おさむ「よし!」



    その後、おさむは、駆け足で衣裳部屋に駆け込む・・・今日も短いけど吾郎君の走りが堪能できました(笑)。

      おさむ「ごめん、山さんいる?」
      山さん「あ?何だよ、おい。また急な発注かよ」
      おさむ「山さん、頼まれて!ガブリエルと対決なんだよ」
      山さん「ガブ??」
      おさむ「明日までにこれ、できないかな?」
      山さん「ああ・・・朝イチだ。朝イチで取りにこい」
      おさむ「ありがとう山さん。ありがとね」

    おさむ君にはいろんな味方がいるのね・・・。

  • [美幸の部屋]

    夜になって、美幸は、同居人の二人にファッションショーに来ていく服を相談している。と、そこに美幸の妹から電話が入る。よりにもよって明日、東京を案内して欲しいというのだ。強引に押し切られ、結局、引き受けちゃったのかな?

    その実家のテレビでは、「ハチハチフェスタ」のCMが流れていて、両親ともども見ていたりして…(笑)。ってことはもしかして???

  • [おさむの部屋?]

    その頃、おさむは友美と部屋でデート。おさむが手料理作ってます。普段の吾郎君もこんな感じなんでしょうか・・・などと想像してしまったり。

      友美 「すごくない?ガブさんに認められるなんて!友美、自慢しちゃ
          おう!」
      おさむ「うん。楽しみにしててよ、すごいサプライズがあるから」
      友美 「その衣装、あたしが着てもいい?」
      おさむ「着てくれるの?」
      友美 「いいの?!」
      おさむ「うん」
      友美 「絶対、着る!超たのしみなんですけど!」
      おさむ「(^-^)」

    この段階では楽しそうだよね、おさむ君。

  • [関東中央テレビ]

    そうして、『ハチハチフェスタ』の初日。テレビ局は派手に飾り付けられて、準備のラストスパートに入ってます。そんな中を駆け足でテレビ局にやってきたおさむ君。もちろん、あの衣装をもらうためです。

      おさむ「おはようございます」
      山さん「おお!こういこったろ?」

    そう言って、出来上がった衣装を見せる。

      おさむ「さすが山さん!完璧ですよ!ありがとうございました」
      山さん「今度おごってもらわなきゃな」

  • [関東中央テレビ・ショーの会場]

    会場ではステージの最終チェックが行われており、おさむとガブリエルが相談中;

      おさむ「(もっと照明を明るくしては?)」
      ガブリエル「(そうだね)」
      おさむ「(登場順を変えてみては?)」
      ガブリエル「(大丈夫、このままでいいよ)」
           (↑当然、英語での会話です)


    ガブリエルとのステージの打ち合わせを終え、今度はモデルとの打ち合わせを開始するおさむ;

      おさむ「ショーの構成を担当します、山口です。よろしくお願いします」

    その場には友美もいて、さりげなくサインを送ってみたり。

    ここまでは調子よかったのだけど;

      おさむ「今回、みなさんのうちの誰か1人に1点、僕の用意した衣装を
          着て頂きます。僕が用意した衣装はこれです」

    と、おさむが用意した衣装を披露した途端、空気は超微妙に;

      おさむ「誰か、着たい人は?」

    と聞いても、全員がドン引きしています。友美ですらフォローしようがなく、それどころか、若干の軽蔑が入ってる??

      友美 「・・・(--;)」
      おさむ「ああ、えっと。この服のコンセプトはですね」
      A  「着れるわけないじゃない。行こう」
      B  「何、あのセンス、馬鹿にしてんじゃないの?」
      おさむ「ああ、待って下さい。これにはきちんとした意味がありまして。
          お願いします、聞いて下さい」
      友美 「・・・」

    友美も何も言わずに行ってしまった。

      おさむ「・・・」

    おさむも衣装だけじゃなく、それに合うモデルも用意しておくべきだったのにね。そもそも無謀というか、無茶と言いうか、その辺が甘いというか、この脚本・・・(ぼそっ)。



    その頃、テレビ局のロビーでは、美幸が妹の絵里と、そして両親と合流していた・・・って、両親も??

      絵里 「ごめん!バレちゃった」
      さと子「だって、家族で行こうハチハチフェスタでしょ?」
      義男 「ファッションに興味があっただけだ。これ、お土産。食ってけ」
      美幸 「もう・・・」

    美幸を出迎える竹田と松本。だけど肝心のおさむは、今はバックステージにいるということで、美幸はそちらの方に案内された。



    舞台裏・・・モデルたちが準備を進める中、スタッフの控え室で落ち込みっぱなしのおさむ君。おいおい、おさむ、軟弱すぎるぞ!

      斉藤 「おさむ・・・もう、頼むから余計なことしないでくれよ」
      おさむ「僕にはもう、何も出来ないですから」
      斉藤 「それでいい。それでいいんだよ!な!」

    斉藤は部屋を出て行くが、おさむはそのまま一人きり。竹田に案内されてやってきた美幸が、偶然、おさむが持参した衣装を片付けている様子を目撃してしまう。

      美幸 「???」

    寂しそうな表情をするおさむに、声を掛けれずにいる美幸。その背後をモデルたちが「やっぱりバラエティの人はねぇ」「ありえないでしょ!」「所詮はお笑いだもん」「だから素人の人はいやなのよ」と言いながら、控え室を出て行くのが聞こえた。



    その頃、会場では次々と観客が入ってきている。美幸は結局、おさむには会えずに戻ってきた。関係者席で家族一同、2Fバルコニーにある特別席を用意してもらっていたようで、美幸はその場にいた竹田におさむのことを尋ねる;

      美幸 「おさむさん、どうしたんですか?何か元気ないみたい」
      竹田 「ああ、詳しいことは分からないんだけど、何かもめたみたい。
          あいつの用意した衣装、誰も着てくれないみたいなんだよね」
      美幸 「そうなんですか・・・」

    寂しそうに会場に立っているおさむに目が行く美幸。一方のおさむは、上島が会場にやってきたのを目にしながらも、ただ、黙って唇をかみ締めていた。



    いよいよファッションショーが始る。



    そのショーの先頭に登場したのは友美ちゃん。おさむのプランどおり、子供を連れて登場し、会場は大いに沸く。

    だが、そうして会場が沸いていたのは最初のうちだけ。ショーが進むに従って、会場には沈黙が流れ、居眠りする人、おしゃべりする人、席を立っていく人・・・。おさむは、客席の後方で、ただじっと黙ってうつむいたままでその場に立っている。美幸はそんなおさむの様子が気になって仕方がない。


        『会場のみんなが笑っている。その笑い声の中に俺がいる。そうい
         ったショーにしたいんだよね』

    おさむの言葉を思い出す美幸。

        『すげー事思いついちゃった!!!』
        『期待してて!最後に俺がサプライズを用意するから』

    そんな言葉を思い出し、美幸は決めました!



    その頃、客席の後方に一人いたおさむはついに会場を出て行こうとする。上島が見つめる中、黙って頭を下げ、後ろめたさを感じながらも会場の扉を開けた。そこにベルの音が響く。おさむは驚いて会場に戻り、ステージをみつめる。

    そのステージに現れたのは、3輪自転車に乗り、おばさん衣装で前掛けをして登場した美幸だった。(まぁ、これはある意味、美幸じゃないと似合わない衣装ですな。おさむは最初から美幸をイメージしていたのか?(そんなことは無い))

    長ネギの入った買い物籠を手に、客席に愛想を振りまきながらステージ上でパフォーマンスをする美幸。お尻振り振り歩く姿に客席は大笑い。

      おさむ「これだ。これがやりたかったんだ・・・」

    やっぱりおさむの考えることは私には理解できないかも…(汗)。と、それはさておき、実際にファッションショーは大盛り上がり。美幸の家族は驚きと笑いが交錯した表情をしてますが、竹田と松本はそのサプライズにハイタッチして喜びを表してます。

    ショーの最後には美幸を取り囲むように子供が登場し、その光景を見て、上島は黙って拍手をしていた。

    そして、その美幸の姿を見つめるおさむは・・・




    ステージが終わった会場で、モデルと関係スタッフ、そしておさむがいた。最後のサプライズを見て、クレームをつける斉藤。

      斉藤 「おさむ、あんな衣装出してどういうつもりなんだよ!一体、何
          考えてるんだ!折角のガブリエルさんのショーなのに」
      おさむ「・・・」

    だがそこに、拍手をしながらガブリエルとその通訳がやってきた。

      ガブリエル「(最後のサプライズは本当に良かったよ。みんなに説明し
          てあげな。)」
      おさむ「(はい)」

    ガブリエルに支持されたことで、おさむが斉藤らに自分の考えを訴え始めた;

      おさむ「僕のテーマは笑いと家族、そして、美の原点でした。美の原点
          とは何か僕がたどり着いたのは母親でした。みなさんに子供を
          連れて歩いてもらったのは、モデルさんたちをお母さんに見せ
          たかったんです。誰でも幼い頃はどんな格好をいても自分の母
          親が一番美しい。それが原点だったはずです。だから僕は最後
          に日本の母親をデフォルメしたあの衣装を出したかったんです」
      ガブリエル「(僕にはすぐに分かったよ。だって彼女はマイマザーにそ
          っくりだったからね。ははははは)」
      おさむ「だけど、僕の力だけでは足りなかった。彼女があの衣装を着て
          くれたおかげで完成したんです。彼女の持つ笑いの力が、会場
          にいる家族たちを笑わせたのです」
      ガブリエル「(君と仕事ができて楽しかった。グッジョブ!)」
      おさむ「Thank you.」

    ガブリエルと握手を交わすおさむ。そうして、ガブリエルは;

      ガブリエル「(あのトップモデルに僕からお礼を言っておいてくれよ)」
      おさむ「Yes.」

    そのガブリエルの一言で、おさむは美幸の元に向かうが、美幸は会場の外で、父親にこっぴどく叱られてました(^^;)。そんな美幸の姿を、微笑ましく遠くから見つめるおさむ。


    <ナレーション>
    この時、僕はご機嫌過ぎて、気付かなかった。
    新しい時計の針が、もう、動き出したことを。


to be continued …

[次回予告]

  おさむ「がっかりだよ!」


<第3話感想>

かなり楽しめるようになってきましたσ(^^;)

今回は、ネタバレは出来る限り見ないということと、ドラマで出てくる疑問点(矛盾点)はできるだけ無視すること(笑)、これらを心がけながら見てました。

それでも、最後のおさむが用意したサプライズはありえなかったですけどね。あれのオモシロさはやっぱり私には理解できないですし(関東と関西の笑の違いという理由だけじゃないよね?)。

今回は美幸とおさむの距離が近づいたのかな、と思ったりもしましたが、一方で完全に「美幸はオモシロ対象でしかない」と宣言もされちゃったりして、ちゃんと連ドラの山あり谷ありが用意されている感じですね。
でも、ドラマを見ている方としては、純粋に吾郎君(のキャラ)が、イケメン扱いされていたり、モテモテキャラだったりするのは悪い気はしないのよね♪そんな間違った楽しみ方をしています。

あと、今回は、昔の彼女のことを思い出す憂いの表情だけでなく、仕事で窮地に立たされたときの表情なんていうのも楽しめて、その辺を密かに楽しんでおりました。ただ、ちょっとあっさりし過ぎるかなぁ。モデルさんに拒絶反応を示されたときも、もっと自分の意見を主張しちゃって何とかしようとするところとか見たかったよぉ。こっちは椿一の生まれ変わりだと思って見てるんだからさ(笑)。

次回は、美幸が告白しちゃうんですかね。続きの展開にドキドキ。

(06.04.30)


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