ブルドクター 2011.8.31 22:00〜22:54 夜。大達家。 プロボクサー・大山の死体検案書に虚偽の死因を書いたのが武田だと力から知らされ、ショックを受ける珠実。2人はきっと何か理由があるはずだと考えるが、知佳も、捜査は警視庁捜査一課が行っているため、手出しできないと珠実に継げ、帰っていった。 夜の街。 美亜は結局、レストランを出てきた。武田の携帯に電話をかけるが繋がらない。 そのとき、携帯に関東医療センターから武田が意識不明の状態で救急車で搬送されてきたと連絡が入る。 関東医療センター・救命救急センター。 武田は、夜勤の高広のところに運び込まれたのだった。美亜も病院に到着し、高広が手術を担当すると美亜に告げる。 武田が手術室に運び込まれるのを、奥山が見ていた。 奥山の回想。 密会していた武田から、今後、自分たちとは一切かかわりを持たないと宣言されたことに腹を立て、思わず陸橋の上から突き落としたのだった。 奥山は、手術室の前で待っている美亜に近づき、自分が武田を病院に連れてきたこと、その前に武田に「相談がある」と呼び出されたこと、だが、武田は何も言わずに帰っていったこと、心配になって後を追ったところ、階段から転落していたのを見つけたことを話す。 奥山は、武田が普段からアルコールを飲んでいたせいで、こうなったと美亜には説明する。 手術室内部。 高広の手により、武田の手術が行われている。 手術室前。 珠実が到着し、美亜と合流。ちょうど手術が終わり、高広が出てくる。頭の血を抜く手術は成功したが、意識が戻るかどうかは分からない状態だと告げる。 武田の病室。 手術が終わり、病室で人工呼吸器をつけられ、意識が戻らない状態の武田。 法医学教室の全員が病院に駆けつけている。 美亜は、皆の前で、武田が病院に運ばれる前に、この日の夜、一緒に食事に行く約束をしていたこと、「隠していたこと」を話したいと言っていた事を告げる。 名倉 「何の話か、心当たりは?」 美亜 「分かりません。大達先生、何かご存知ないですか?」 死体検案書の偽造のことが頭をよぎるが、珠実は首を横に振る。 美亜は手がかりを求めて、武田のカバンから携帯を取り出す。美亜はそれにより、これまで武田を脅迫していたメールを目にし、それらの脅迫メールを皆の前で読み上げる。 八代は、顔色を変えて、病室から出て行ったが、八代は病院の廊下を歩いていると、奥山に呼び止められる。 奥山 「八代先生、わかってますよね?」 八代 「はい」 病院の外に出てきた八代は、夜の街中で大声で叫ぶ。 病院の廊下。 珠実は高広と廊下で会う。 自分が大山選手の解剖をした結果、武田を追い込み、事故に繋がったのではないかと、高広に告げる。高広は、それは関係ないと珠実に慰めの言葉をかける。 武蔵野警察署・刑事課。 帰宅した珠実から、武田が意識不明の重体であるという連絡を受ける知佳。お酒を飲んだ状態で階段から落ちたこと、脅迫メールが届いていたことを告げられる。 大達家。 珠実は、武田から預かった封筒に手をやるが、その封筒の存在は知佳には伝えなかった。 (お互いに信頼しているようで、信頼されてないというか。これは珠実と知佳の関係に限ったことじゃないんだけど、その辺の人間関係がこのドラマではさっぱり描かれてないので、以降の描写が非常に見づらいものとなってるような気がします。) 翌日。武蔵野警察署・刑事課。 一連の報告を上司にする知佳。だが、そんな情報では捜査は無理だと、一蹴される。 関東医療センター・理事長室。 理事長の縄文寺と面会し、今回の不手際を謝罪する奥山。 上都大学・法医学教室。 武田の居ない法医学教室の朝。 名倉 「こんなときですが、業務は通常通り進めなければなりません。 教授がお休みの間、僕が業務を代行するように指示がありまし たので、よろしくお願い致します」 一同 「よろしくお願いします」 名倉 「大達先生、今日の解剖は大丈夫ですか?」 珠実 「えっ?」 名倉 「集中できないようでしたら、僕が代わりますが」 珠実 「いえ、大丈夫です」 名倉 「分かりました。予定通りお願いします」 珠実 「はい」 名倉 「では、よろしくお願い致します」 一同 「よろしくお願いします」 と、とりあえずは名倉が法医学教室を仕切ることになった模様。 名倉 「八代先生」 八代 「はい?」 名倉 「昨日、具合でも悪かったの?」 八代 「・・・ああ、もう、全然大丈夫です」 関東医療センター・武田の病室。 ずっと父親に付き添っている美亜。武田の携帯を手にし、脅迫メールの主にメールを送る。 上都大学・法医学教室・休憩室。 すると、八代の携帯電話にメールの着信が。鳴るはずのない携帯に驚きながら、メールを開ける八代。 『あなたは、なぜ父を脅しているうのですか。 父は今、意識不明の重体です。 武田美亜』 そのメールをこっそり背後から覗き込んでいた成海と藤村は、メールの内容に驚く。 成海 「名倉先生、ちょっとよろしいですか?」 成海はそのまま名倉に八代に届いたメールの件を報告する。 名倉 「どうしました?」 珠実 「?」 八代 「・・・武田教授に脅迫じみたメール送ってたの、俺です」 そこに偶然、出会わせる美亜。(さっきまで関東医療センターにいたくせに、瞬間移動かよっ!) 美亜 「!!」 名倉 「!?」 八代は、自分の携帯を名倉に渡す。そこには武田の携帯に届いたものと同じ文面のメールの送信履歴があった。 八代 「武田教授は、俺が送っていたとは思ってないと思います」 珠実 「八代先生、私を外せってどういうこと?」 八代 「分かりません」 珠実 「分からないって…」 八代 「俺は、言われたとおりにやっただけなんで」 名倉 「言われたとおり?」 八代は、金をもらっていたというが、法医学教室の面々(成海・松岡・藤村)は、八代は金のためにそんなことをする人間じゃないと口をそろえて言う。(同僚のことを信頼するのは、とってもいい話なんだけど、ここまでの展開で、八代がそういう人間だと言えるだけの根拠が示されてないので、この流れはものすごーく違和感ありです!) 美亜 「本当の理由は何ですか?」 八代 「脅されたんだよ!」 珠実 「どういうこと?」 八代 「すいません」 と言って、何も言わずに教室を出て行った。(いや、そのまま見送っちゃっていいのかよっ!いや、成海だけは追いかけたのかな?行動力だけが取り得の珠美が、棒立ちだもんなぁ。) 早速、脅迫メールは八代からのものだったと知佳に連絡を入れる珠実。 知佳は、その情報をもって上司に説明するも、やはり取り合ってもらえない。 上都大学・構内。 仕事を終え、大学を出る際に、瑞江に電話を入れる珠実。武田の見舞いに行く前に、瑞江の元にいる康介に連絡を入れたのだった。 関東医療センター・武田の病室。 珠実が武田の見舞いにやってきたが、美亜はこれまでの出来事が整理できていない; 美亜 「大達先生がいなければこんなことには!」 美亜からは、「帰って下さい」と言われ、引き上げる珠実。 (子供の特権なのかもしれないけれど、ついこの間まで珠実の信者で金魚の糞状態だったのに、この美亜の自分勝手さといったら。脚本、粗すぎです) その様子を病室の外で聞いている高広。「気にするな」と声を掛け、「今日は遅くなる」といって、高広は仕事に戻った。 夜。レストラン。 こんなときでも、レストランでデート中の知佳と名倉。 名倉 「武田教授が死体検案書に嘘を・・・」 知佳 「信じられないよね」 名倉 「えっ、そうかな?」 知佳 「えっ、どういう意味?」 名倉 「僕は納得したけどね。清廉潔白そうに見える武田教授も、やっ ぱり人間なんだな、って」 知佳 「・・・武田教授が私利私欲のために嘘を書いたとでも思ってる の?」 名倉 「その可能性も十分にあるよ」 知佳 「私は絶対、やむを得ない理由があったんだと思う。脅迫メール のこともあるし。それを証明するためにも、捜査を認めてもら える材料、何か見つけないと」 名倉 「上から『捜査するな』って言われてるんだろ?上司に逆らうべ きじゃないよ」 知佳 「自分が正しいと思っても?」 名倉 「ああ」 知佳 「・・・・・・」 名倉 「?どうした?」 知佳 「名倉先生は、どんなときも私だけを味方してくれないの?」 名倉 「えっ?」 知佳 「名倉先生、言ったよね?」 『好きならどんなときでも僕だけの味方をしてくれよ!』 知佳 「ああ言ってくれて、ちょっと嬉しかった」 名倉 「・・・」 知佳 「でも、どこか不安な気持ちもあって。ああいうこと言った名倉 先生のこと、ずっと考えてた」 名倉 「・・・」 知佳 「ねぇ?私に味方して欲しいのは、私のこと好きだからじゃない んじゃない?」 名倉 「どうしてそう思うの?」 知佳 「結局、名倉先生は、自分のことが一番好きなんだと思う」 名倉 「・・・」 知佳 「どんなときも自分だけを味方してくれる彼女がいる自分でいた いだけ」 名倉 「そんなことないよ」 知佳 「じゃぁ、何?」 名倉 「・・・」 知佳 「ほら、何もいえない」 名倉 「・・・」 知佳 「そういうことなんだよ。私たち・・もう、ダメなのかな」 名倉 「・・・」 知佳 「帰る」 知佳は席を立つ。 名倉 「・・・」 戻ってくる知佳。 知佳 「何で追いかけてこないの?」 名倉 「・・・」 知佳 「本当に、もう、ダメみたいだね」 知佳は走り去る。 (えっと、何、この展開? 知佳と名倉、どっちもどっちのカップルなのだけど、この知佳の変わり身の速さは何?今までの展開はなんだったんだよ。5話で、死にそうになっても『名倉先生が好き』とか言ってた知佳が、こんな早く名倉に愛想をつかすなんて。あまりに粗っぽい脚本で、見ているこっちはびっくりさ。 そして、どっちもどっちのカップルなのに、何で名倉だけが悪者扱いされるんだ?ああ、何かものすごーく腹が立ったぞ!!!!) 夜。大達家。 武田から預かった封筒を手にする珠実。どうしたものかと相談しようと高広に電話を入れるが、携帯電話がつながらない。高広が勤める病院に電話を入れると、6時には病院を出て行ったと告げられる。 関東医療センター。 武田の病室にいる美亜の元にやってくる奥山。 大達家。 高広がお酒を飲んで帰ってくる。帰ってきて早々、こういう状況なのだから、早く帰ってきて欲しかったと夫を頭ごなしに告げる珠実。だが、高広も自由な時間が欲しかったと。 この後、どーでもいい夫婦喧嘩が繰り広げられるのですが、あまりにも馬鹿馬鹿しくて、書いてられないです、はい。 このシーンで描かれていたのは、珠実の数々の自分勝手な行動&半マスオさん状態の家庭に対して、とうとう我慢できなくなった高広の爆発、ってやつなのですが、それを、この9話でやらなきゃいけないことか!? これだけ展開が深刻な事態になってきているのに、このタイミングで夫婦喧嘩を繰り広げるだなんて、ドラマとして見てられない。もう少しドラマとしてのバランスを考えてくれよ…。 そうして、高広は病院で寝ると言って、家を出ていった。 一方、珠実の元に、知佳から泣きながらの電話が入る。 バー。 その頃、バーで一人飲んでる名倉先生(似合うねぇ、こういうの♪)。すると、携帯電話が鳴る。 名倉 「はい」 奥山 『名倉先生でいらっしゃいますか?』 名倉 「そうですが、どちら様ですか?」 (何、この判りやすい展開・・・) 大達家。 知佳がやってきて、名倉と別れたことを珠実に話す。 知佳 「私が始めて、私が終わらせて、結局、何だったんですかねぇ〜。 何だかちょっとむなしいです」 知佳 「私って名倉先生にとってどんな存在だったんだろう、ってよく わかりませんでした」 (・・・。 知佳というキャラクターは、自分が言った言葉をそのまま自分の胸に手を当てて考えてみるということをしない自分本位なキャラクターなんだろうか?結局、知佳も、社会的地位と良好なルックスを持つ名倉という恋人がいる自分が好きというキャラクターであり、更に欲深く名倉の内面まで欲したものの、それが無理だと思った瞬間、あっさりと彼氏を捨ててしまったのか? 知佳が同情されるような脚本・演出になってるけど、全く同情する要素がないわ。本当、何が言いたい、この脚本?) 一方、珠実も夫のことを何も分かってなかったと、反省の気持ちを知佳に告げる。 (まぁ、こっちは反省しているだけマシなのかなぁ。でも、その反省の気持ちを、家庭内だけでなく、家庭の外にも当てはまるのよね、珠実の場合。 そして、知佳もその珠実の言葉を聞いて、何で名倉の気持ちを聞かなかったのかと一瞬でも考えたりしないのだ? もう、一連のこのシーンのせいで、このドラマに対して一気に萎えました) そうして、珠実は、高広に相談しようとしたことを知佳に相談する。二人は武田が珠実に託した封筒を開ける。 中に入っていたのは、USBメモリと鍵。 USBには、これまで武田が偽造した死体検案書に対しての、本当の所見が記載されていた。 翌日。関東医療センター。 奥山を訪ねて名倉がやってくる。(行動早っ!双方、もう少し事を慎重に進めた方がいいぞ。奥山も、(元)彼女が刑事の人間に声かけてどーする。) 奥山 「あ、どうも。さぁ。昨夜は突然お電話で失礼しました。さぁ。 私、理事長の縄文寺譲の秘書、奥山です」 名倉 「名倉です」 奥山 「さぁ、どうぞ」 着席して; 奥山 「お電話で申し上げたとおり、お越し頂いたのは上都大学法医学 教室の時期教授の件です」 名倉 「・・・」 奥山 「あ、縄文寺は代議士でもあります」 名倉 「もちろん、存じております」 奥山 「縄文寺は、名倉先生の書いた論文を全て読ませて頂いており、 法医学会を引っ張っていかれる方だと大変、期待を寄せており ます」 名倉 「ありがとうございます」 奥山 「そこで・・・ご相談なんですが、もし、名倉先生が、上都大学 次期教授というポストに興味がございましたら、縄文寺が是非、 名倉先生の後ろ盾になりたいと」 名倉 「縄文寺先生のようなお方にそのようなお言葉をかけて頂けるな んて光栄です」 奥山 「もし・・・正式に教授となられたときには、当院の死因究明室 の室長として名倉先生をお招きしたいのですが、受けて頂ける でしょうか?」 名倉 「もちろんです。そのようなお話まで頂けるとは」 奥山 「ははは・・・まぁ、ただその場合、1つだけこちらのお願いを 聞いて頂くことになりますが・・・」 名倉 「?」 上都大学・法医学教室。控え室? 知佳は珠実に、USBに残された死亡事例に対する死体検案書を調べる。死体検案書に書かれた死因は全て、「心筋梗塞」など、事件性がないような記述がされていたのだった。 関東医療センター。 名倉と奥山と密会が続く。 奥山 「お願いというのはですね、死体検案書を書くにあたり、状況に 応じ、融通をきかせて頂きたいんです」 名倉 「と言いますと?」 奥山 「うーん、例えばですねぇ、それなりに地位のある方の中には、 本当の死因を好評できない場合があります。察して頂けますよ ね?」 名倉 「ええ・・・」 奥山 「名倉先生、この話、一度、考えて頂けますか?」 名倉 「・・・」 (察するも何も、非常にストレートな申し入れだと思うのですが(笑)) 上都大学・法医学教室。控え室? そうして、こちらも話は続き、武田が残した鍵が何だったのかを調べ始める。法医学教室中の鍵の掛かったキャビネット・引き出しを調べ始める二人。 その鍵は、巨大な恒温槽かな?のものだった。(よくこんな巨大なものを、誰にも中身を問われずに大学の中に置いてたな、武田教授。こういうのって、ものすごく不自然なことなんじゃないの?>ドラマスタッフのみなさん?) 中には、これまで武田が調べた遺体の血液が保存されていた。(加えて、よく怪しまれずに遺体から採血できたな、武田教授。もう、細かいところ突っ込んでも仕方ないんだろうけどさ…) 珠実は、ちょうどやってきた成海してきた成海に、これらの血液を調べるように依頼する。 夜。関東医療センター。武田の病室。 武田の病室に忍び込む奥山。武田は目を開け、奥山の姿を目に留める。 夜。街中。 思いつめた表情の八代。 夜。上都大学・法医学教室。 成海が検査の結果を持ってきた。血液サンプルから『ジアゼパム』という薬が検出された。 2人は、武田の身が危ないと、関東医療センターに向かう。 感想 ブラウザの戻るの機能で戻って下さい |