ブルドクター 2011.8.24 22:00〜22:54 朝。上都大学構内のベンチ。 『朝、僕が目を覚ましたときに、そばに居てほしい』 名倉にそう言われた知佳だったが、結局、その朝に名倉の部屋を飛び出してきてしまう。 知佳 「・・・」 知佳は珠実が出勤してきたのを見つけ、駆け寄る。 知佳 「大達先生、今朝はその・・・」 珠実 「何で逃げたの?名倉先生から?!」 知佳 「別に逃げたわけじゃ」 珠実 「2人の関係が進むことにびびったとか?」 知佳 「私はただ・・・名倉先生の気持ちが分からないまま進むのが嫌 っていうか」 珠実 「本当にわかんないの?」 知佳 「わかりませんよぉ(>_<) 今までは何考えてんのか分からなくて も、自分が好きだったらいいかなぁ、と思ってたんですけど。 でも、やっぱり名倉先生の本当の気持ちはちゃんと知りたい、 っていうか…」 (えっと、とりあえず知佳が名倉のどこを好きなのか、説明して欲しいんだけどね(汗)) 珠実 「(笑) 朝っぱらから恋愛相談されてもね」 知佳 「別に相談してるわけじゃないですから」 珠実 「私は何考えてるか分からない人と付き合ったこと無いからな」 知佳 「本当ですか?本当は分かってないのに分かったような気になっ てるだけじゃないですか?旦那さんのことだって、本当は分か ってないことあるんじゃないですか?」 珠実 「ないない」 知佳 「そんな自信満々だと後で痛い目に合いますよ」 大達家。 で、その旦那さん。 珠実は既に出勤しちゃっているので、家のことは高広がやってます。康介が夏休み中なので、朝から瑞江がやってきて面倒を見ている模様。瑞江に気を遣いながら、生ごみを持って家を出る高広でした。深〜いため息をつきながら・・・ (高広には同情するよなー。だけど、このドラマのことだから、こういう夫婦の問題も、いともあっさりと解決しちゃうんだろうけどさ) 上都大学・法医学教室。 珠実の後をついて、知佳は重い気持ちで名倉もいる法医学教室にやってきます。 知佳 「おはようございます」 一同 「おはよう」 名倉 「・・・」 知佳は名倉の前に行って; 知佳 「名倉先生・・・あの・・・鑑定書取りに来たんですけど」 名倉 「できていますよ」 知佳 「ありがとうございます」 と、淡々と書類の受け渡しをする2人。名倉は立ち上がって、講義か何かのために、法医学教室を出て行きます。 名倉 「行って来ます」 成海 「ご苦労様です」 知佳 「・・・」 エレベーターに乗ろうとする名倉の後から、慌てて同じエレベータに乗り込む知佳。 知佳 「今朝はごめん。朝イチで会議があって、だから一度家に帰って 戻って着替えたかったの」 名倉 「・・・」 名倉は何も言わずにエレベータを下り; 名倉 「帰ってくれてよかったよ。やっぱり朝は一人の方がいいからさ」 知佳 「・・・」 上都大学・構内のオープンカフェ。 名倉がそのまま廊下を進むと、構内のカフェで、沈んでいる美亜の姿を見つける。 名倉 「元気?」 美亜 「・・・」 名倉 「最近さ、何か心配なことない?」 美亜 「心配なことって?」 名倉 「武田教授のこと」 美亜 「・・・」 名倉 「僕もさ、教授のことが心配なんだよね。僕でよければ、いつで も力になるよ」 美亜 「・・・」 そのまま名倉は美亜の前から立ち去る。(名倉先生、教授の娘の懐柔作戦、開始ですか?) 上都大学・法医学教室・教授室。 武田の元に、今日も謎のメールが届く; 『美亜さん、ますますお元気そうですね。 ところで、大達珠実先生をいつ法医学教室からはずすのですか?』 また携帯を持つ手が震えだす。そのメールに返信をする武田。その様子を隣の法医学教室内から、八代が携帯を片手に見ていた。 この日の仕事も終わり、帰ろうとする藤村を松岡が誘う。まぁ、誘うといっても、松岡が誘った先はボクシングジムなんだけど…。 夜。ボクシングジム。 そのボクシングジムのロッカールーム。所属するプロボクサー・大山修治という選手が同僚の暴行により死亡していた。報告を受けたジムの会長・小出が「何とかする」と。 松岡と藤村がスパークリングをしていると、そこに先ほどの同僚が「大変だ!」と飛び出してきた。 藤村はとっさに自分が医者だと名乗り、倒れている大山の元に駆けつける。小出は、関東医療センターに運ぶよう指示するが、藤村は、大山の全身に傷があることから、警察にも連絡するよう伝える。 大達家。 康介が、高広に買ってもらったという携帯ゲームで遊んでいるのを見つける珠実。帰宅した高広に、簡単に買い与えないよう注意を促す。一方的な言い方をされ、高広は面白くない。 関東医療センター・集中治療室。 運び込まれた大山選手の遺体の捜査をしにやってきた知佳。医師からは、運ばれたときには既に手の施しようが無かったと伝えられる。 一方、小出からは、亡くなった大山は最近、「胸が痛い」と訴えていたと知佳に証言する。そのとき、知佳の携帯に電話が入り、警視庁側が捜査を行うため、課長から捜査打ち切りの連絡が入る。有名選手が亡くなったということで、手を出すなとの指示が出たのだ。 翌日。上都大学・法医学教室。 知佳が上都大学・法医学教室にやってきて、その後の話をしている松岡・藤村と知佳。そこにやってきた名倉。 名倉 「武田教授は?」 美亜 「関東医療センターの方に行ってから来ると言ってました」 名倉 「そう」 知佳 「武田教授ってそこの新救命室の顧問なんだよね?具体的には何 をやってるの?」 美亜 「私もよく知らないんですよね」 名前だけを貸してるような関係ではないかと推察。そして、関東医療センターは高広が勤めている病院でもある。 そこに、亡くなった大山の兄と名乗る男性が、法医学教室にやってきたという。 名倉 「ご遺族が直接解剖を?」 女性 「ええ」 知佳 「まさか、司法解剖に回されなかったんじゃ?」 名倉 「でも、武田教授もいらっしゃらないわけだし」 と、相変わらず頼りない感じに描かれる名倉に対して; 珠実 「私がお話を伺います」 と、珠実が男らしいく話を進めてます。(こういう細かい名倉に関する描写が癇に障るんだな) そうして、大山の兄・克治が法医学教室にやってくる。曰く、警察から心筋梗塞で死亡したと伝えらたのだという。だが、実際に遺体を目にした松岡・藤村、そして知佳には信じられないことだった。 珠実 「分かりました。こちらで承諾解剖を行います」 名倉 「!」 大山 「ありがとうございます」 名倉 「いいんですか?武田教授の許可も取らなくて」 珠実 「教授は理解がありますから大丈夫です」 と、珠実は引き受けてしまう。非難のまなざしを珠実に向ける名倉。 大山が出て行くのと同時に、武田が戻ってくるが、武田はここではその解剖は受けられないと、強行に拒否をする。 夕刻。 珠実はすぐに大山克治を呼び戻し、珠実は「教室の方針」という理由で解剖ができなくなった旨、伝える。 武蔵野警察署・刑事課。 一方で知佳も上司に「病死」で処理されたことを上司に尋ねるが、何も答えてはもらえない。 上都大学・構内のオープンカフェ。 名倉が休憩をしていると、今度は美亜が名倉の元にやってくる。 美亜 「いいですか?」 名倉 「いいよ」 美亜 「やっぱり父、おかしいですよね?私、ずっと誰にも相談できな くて」 名倉 「分かるよ」 美亜 「何がってわけじゃないけど、何か変で」 名倉 「武田教授は家でお酒を飲む?」 美亜 「はい。それが何・・・?」 名倉 「教授室でも飲んでるんだ」 美亜 「えっ・・・・・・もしかして、手が震えてるのはお酒のせい?」 名倉 「いつからそんな風に飲むようになったんだろう?」 美亜 「分かりません」 夜。大達家。 珠実は武田に司法解剖を拒否されたことを高広に伝える。 高広 「病院内での立場とか、珠実にはわからないようなことがあるん じゃないのか?」 珠実 「本当は好きにやるべきではなかったということ?」 高広 「そうは言ってないだろ」 珠実 「そういうことよ。私が好き勝手やったせいで、すごく迷惑かけ た。あの武田先生を見てたら、自分のやりたいようには、やっ ぱりできない」 なんて珠実は反省してるけど、高広にとっては、珠実が好き勝手やってたというのは家庭内にも当てはまることであって、珠実の発言に、内心、イライラしています。 (今まで理解のある旦那さんだったのに、急に描写が変わってくるんだな。何もここまで問題山積みな方向に持っていかなくても…と思うが) 翌日。上都大学・法医学教室・教授室。 武田は珠実に、「好きにやって下さい」と言いながら事情があってそうはいえなかった事を謝罪する。 珠実が教授室を出て行くと、武田の元に、遺族からの承諾解剖の依頼があったことを警告する電話が入る。それを知っているということは、つまり、法医学教室内に、メールの主とコンタクトがある人間がいることになる。 武田 「もちろんです、だから美亜に近づくようなことだけは」 教室内の全員に疑いの目を向ける武田。 医学部棟の玄関口。 帰宅しようとした珠実の元に、再び克治がやってくる。克治は、せめて弟に会って欲しいとやってくるが、珠実は断る。 夜。大達家。 夕食風景。瑞江は珠実が仕事のことで思い悩んでいる様子を心配する。 上都大学・法医学教室。 一人残業中の名倉先生。また一人で粛々と血液検査などをしております。 (まぁ、ここは全員、残業せずに帰っちゃうような職場だしね。名倉先生、ストレスたまるよねwww) そこにやってくる知佳。 知佳 「名倉先生」 名倉 「?」 知佳 「まだ残ってるの?」 名倉 「ああ・・・・」 知佳 「ご飯は?」 名倉 「いいや」 知佳 「よかったらこれ、買ってきたんだけど。あ、スーパーのお弁当 だけど」 名倉 「ありがと」 知佳 「・・・。一緒に食べてもいいかな」 名倉 「かまわないよ」 知佳 「うん」 休憩室。給茶機で二人分のお茶を入れる知佳。 知佳 「はい」 名倉 「ありがとう」 知佳 「大山選手のこと、絶対おかしいと思うんだよね」 名倉 「警視庁の捜査一課が指示してるんだろ?」 知佳 「でねぇ、私ちょっと、実は調べてみたんだけど、このボクシン グジムの小出会長、縄文寺代議士の後援会長なの。つまりこの ジムの小出会長が縄文寺代議士に頼んで、大山選手の本当の死 因を隠蔽したとか」 名倉 「それを探ったところで、何の意味があるの?」 知佳 「いや、本当の死因を隠蔽したかもしれないんだよ」 名倉 「喩えそうでも、上の力には敵わないよ」 知佳 「そうなのかな・・・」 名倉 「何?大達先生に何か言われたの?それで色々調べてるの?」 知佳 「うーうん、違うよ。自分の意思で動いてるよ」 名倉 「・・・」 知佳 「ねぇ、何でそんなに大達先生のこと気にするの?」 名倉 「別に気にしてはいないよ」 知佳 「えっ、してるよ。そんなに私が大達先生に感化されるのが面白 くない?」 名倉 「・・・」 あ、名倉先生怒った。ちょっとかわいい(*^^*) 知佳 「ねえ、どうして?え、私は法医学者としての大達先生に確かに 影響されていることあるけど、だからといって、その、名倉先 生のやり方を否定するつもりは全然なくて…。名倉先生は名倉 先生でいいわけだし。それに私は好きって気持ちは全然変わら ないわけだし」 名倉 「好きならどんなときでも僕だけの味方をしてくれよ!!」 知佳 「・・・・・・」 思わず怒鳴ってしまった名倉先生。 名倉 「この話はやめよう。弁当が不味くなるよ」 知佳 「・・・私、行くね。私に何ができるかわかんないけど、おかし いと思ったもの、黙って見ているわけにはいかないから」 名倉 「・・・・」 知佳は大学を出て行った。 大達家。 康介を寝かしつけ、家のことをやっている間も、大山兄のことが気になり続けていた珠実。 珠実は、高広に電話をし、自分は出かけるので友達と会う予定をキャンセルして、家に帰ってきて欲しいと伝える。 帰ってきた高広に、仕事にいくとだけ伝えて、家を飛び出した。早々に帰ってきた高広に対して、『ごめん』とか『お帰り』すら言えない珠実を応援する気にはならないんだな、このドラマ。 とあるマンション。 珠実が克治を訪ねると、そこには知佳もやってきていた。克治の部屋で遺体を見た珠美は、外傷、骨折などの状況からやはり問題ありと判断。承諾解剖を引き受ける。 上都大学・法医学教室・解剖室。 2人は遺体を法医学教室に運び、解剖を行った。 大達家。 珠実が戻らず、高広は珠実の携帯に電話をするも、出る気配が無い。 上都大学・法医学教室・解剖室。 解剖はなおも続いているが、そんな2人きりの空間で、知佳は名倉について珠実に話す。 知佳 「ここに来る前に、名倉先生に会ってたんです。初めて、本当の 名倉先生を一瞬見たような気がしました」 珠実 「ようやく進展したんだ」 知佳 「うーん、でも複雑ですよ。ああいう名倉先生の一面を見れて、 嬉しいような、でもちょっと不安なこともあって」 珠実 「これをきっかけに名倉先生の関係も変わっていくかもしれない し、次の報告待ってる」 知佳 「何でいちいち大達先生に報告しなくちゃいけないんですか」 そうして背面側の解剖を進めると、明らかに暴行を受けていた跡が見つかる。ボクサーが背中に怪我を負うのは不自然である。 知佳 「先生、本当の死因は?」 珠実 「心臓をあけても、心筋梗塞の疑いは無かった。死因は**** に起因する外傷性ショック死」 だが、これを警察に報告をしても、もみ消されることは間違いない。 大達家。 この日、結局珠実は家には戻らなかった。 上都大学・法医学教室 職場で退職願を書く珠実。珠実は出勤してきた武田に、大山弟の承諾解剖を行い遺族と会見を行う予定である旨伝える。珠実は、武田迷惑をかけることが必至であることから、退職願を手渡す。 会見が行われる。テレビでその様子が生中継で放送された。結果、即座に小出会長およびジムの関係者が逮捕された。(逮捕早っ!) 会見を終え、珠実が法医学教室に戻ってくる。誰も特に珠実には声を掛けず、仕事が終わった人間は次々帰宅していった。 法医学教室には、珠実と名倉と、そして美亜。 そうして、教授室では、武田の元に、いつもの男から電話が入った。 声 『今夜お会いできますか?』 武田 「はい」 電話を切った後、武田は美亜に声を掛け、夜、食事をする約束をする。そしてそこで全てを話すと美亜に約束をする。 教授室。 一方で武田は退職届を珠実に返却する。あわせて、封筒を中身を見せずに珠実に預ける。 武田 「大達先生、これからも期待してますよ」 教授室から出てきた珠実をちら見する名倉。珠実はそのまま退職願をゴミ箱に捨てたのを見て、辞職するものだと思っていた名倉は驚く。 名倉は帰宅しようとする武田を捕まえ; 名倉 「武田教授、大達先生を、このままここにおくつもりですか?」 と詰め寄る。 武田 「はい」 名倉 「なぜです?」 武田 「うちにはああいう人が必要なんです」 名倉 「武田教授の後任には、必ず僕を教授に推薦して頂けますよね?」 武田 「名倉先生、大達先生は必ず、あなたの助けになってくれる人だ と思いますよ」 名倉 「どういう意味です?」 武田 「それじゃぁ、お先に」 (どういう意味なんでしょうねぇ。どう見たって珠実には行動力しかないのに。こういう台詞に説得力が無いのが、このドラマの一番の問題なんだよなぁ…) 夜。 武田は呼び出された場所に向かう。 武蔵野警察署。 上司の和泉は、珠実の行為に対して文句を言いながら帰っていったが、知佳が解剖に関わったことは気づいてない模様。神岡は気づいているみたいですが(笑)。 なので、神岡は、大山克治から、不要になった最初の死体検案書を預かったようで、記念にと知佳に渡す。 夜。人気の無い場所。 武田は男の車に乗って移動している。 男は、武田に珠実を追い出すように指示をするが; 武田 「もう、終わりにして頂けますか?」 男 「これがどういう意味か分かってますよね?あなた自身が罪に問 われ、全てを娘さんが知るってことですよ」 武田 「はい、その覚悟はできています」 レストラン。 美亜は約束のレストランにやってきて、武田を待つ。 武蔵野警察署。 知佳は、死体検案書にサインをした医師の名前を目にする。 大達家。 珠実は康介に読み聞かせをしている。そこに知佳から電話が入る。 珠実 「はい」 知佳 『最初に大山修二さんの死体検案書に心筋梗塞と書いた医師の名 前が分かりました』 珠実 「それってわざわざ今かけてくること?」 知佳 『はい』 珠実 「どういう意味?」 知佳 『心筋梗塞と書いた医師は、武田教授です』 美亜が待ってるレストランには武田は現れず、武田は頭から血を流して路上で倒れていた。 感想 ブラウザの戻るの機能で戻って下さい |