ブルドクター 2011.7.20 22:00〜23:00 上都大学。法医学の授業風景。 珠実の講義。学生たちを集めて法医学の講義をしている。実際の事例を見ながら、それぞれの死因についての説明を。 上都大学。構内。 この日は雨上がりで道も木々の枝葉も濡れている。大学にやってきていた知佳に珠実が声を掛ける。 知佳がおしゃれをしているのを見て理由を尋ねると、この日は中学の同級生たちに会うという。一方、珠実は息子・康介の保護者会があると急いで帰っていった。 康介が通う小学校の教室。 保護者会に出席する珠実。父兄たちに何か“匂う”と言われ、解剖に使った薬品の匂いがついたものだったことを謝罪する。 夕方。大達家。 保護者会が終わり、珠実が帰宅すると、夫のが待っていた。保護者会前にシャワーを浴びていかなかったことを反省する珠実。保護者同士の付き合いが苦手だと愚痴る珠実を横目に、夜勤に出かけていった。 知佳の中学時代の同窓会が行われている店。 同窓会に出席する知佳は、当時の同級生たちと楽しく時間を過ごしている。 一番仲の良かった水島千秋の姿は無かったが、当時、付き合っていた正樹と再会し、もうすぐ結婚するという話を聞く。 公園。 若い女性の遺体が見つかり、知佳は神岡と共に現場に向かう。現場の様子から、事件性が高いと判断した知佳は、上都大学に司法解剖を依頼する。 上都大学・解剖室。 公園で発見された遺体は珠実が解剖を行う。その遺体には整形手術を行った形跡があった。更に解剖を進めると、頭部に打撲跡があるが、直接の死因は溺死。だが、発見された遺体に、移動された様子は無く、状況から溺死に至る要因は考えられない。 (以上、ここまで名倉先生の出番が無かったので、簡潔に表現させて頂きました。今回は全体的にこんな感じです(汗)) 上都大学・法医学教室。 ようやく名倉先生登場。大学の階段を下りてくるシーンで、研究室の松岡に声を掛けられてますが、折角の名倉先生のシーンなのに、提供バックになってるという…。前回もそうだったよなー。スポンサーさんへのサービスなのか?(違) 松岡 「名倉先生、解剖で難しい事例が出たんですけど」 名倉 「今行く」 松岡 「はい」 法医学教室にやってきた名倉は、解剖の結果や遺体が発見された現場写真を見せられる。 名倉 「謎が多いご遺体だね」 成海 「公園で溺死、身元不明、整形美女」 藤村 「女の人って綺麗になりたいって思うものなんですね」 松岡 「男が綺麗な人を選ぶからでしょ」 美亜 「なるほど」 成海 「俺は違うよ」 八代 「嘘つけよ、そっちが面食いなくせに」 その横のデスクで珠実は死体検案書を作成し、「溺死」と書いた書類を知佳に渡す。 一方、遺体の写真を見ていた松岡が、ネイルに注目。雑誌にそのネイルをするお店の記事が載っていたと告げる。 早速、その情報を確かめるために出ていこうとする知佳に、珠実は現場を見せて欲しいと要求。この自分勝手な要求に知佳はイライラしながら法医学教室を出て行き、現場に連れて行ってもらおうと珠実もそれを追いかけた。 美亜 「私も!」 名倉 「授業は?」 美亜 「あっ」 名倉 「学生の本分を忘れちゃいけないよ。教える立場の大達先生自ら、 法医学者の本分を忘れてるけど。授業、行ってきます」 (思わず名倉先生、よくぞ言った!と思ったわ。美亜はまだしも、珠実は仕事を放棄してるわけだからなぁ。このまま珠実が正しいという展開は勘弁して欲しかったので、(どーせ主役が言うことが正しいのだろうけど)せめて上手く双方の立場のバランスを取りながら、これからもドラマを展開していって欲しいな、と思うわけです。名倉先生、格好いいなぁ〜(*^^*)(←単に吾郎が好きなだけ)) ネイルサロン。 知佳は神岡、珠実と共にネイルサロンにやってくる。遺体の女性がこの店にやってきていたかどうかを確認すると、客の予約リストを見ると、その女性は「里中知佳」の名前で店を訪れていた。 法医学教室。 珠実が、自分が受け持つ講義のために戻ってくる。 名倉 「何か見つかりました?」 珠実 「いえ、特に」 名倉 「何も無い上に講義に遅刻ですか?既に5分過ぎています 珠実 「行って来ます 名倉 「手ぶらで? 珠実 「今日の講義は私が遅刻をした理由。つまり、法医学者が現場に 行く意義について」 そう言って講義のために出て行った。 名倉 「・・・。教授、僕は講義で法医学者は現場に行くべきでないと 話したんですが」 武田 「どちらも間違ってないと思いますよ」 名倉 「・・・」 名倉先生の顔が怖い・・・(>_<) 夜。書道教室。 この日も知佳は書道教室にやってきていた。目の前には康介もいて、自然と会話を交わしている2人。思わず康介に向かって仕事の愚痴を吐いていた。 大達家。 康介は、家に帰ると、明日、友達を家に呼んでもいいか珠実にお願いし、自分が対応するのは無理だが、瑞江に対応を依頼してはと提案する。 整形外科。 知佳は整形外科を聞き込みを行い、その病院にたどり着く。亡くなった女性は「里中知佳」と知佳と同じ名前で手術を行っており、しかも整形前の写真を見せてもらうと、その顔は知佳の“知り合いの顔”に似ていた。 その女性は、中学の同窓会の案内が届いたのをきっかけに、今まで、コンプレックスのあった容姿を変えようと、岡山から東京に出てきたのだという。中学のときに一番仲の良かった友達のようになりたいと、そう望んでの整形だったと担当した医師は言った。 上都大学・法医学教室。 珠実は急いで法医学教室に戻ってくると、今、聞いてきた話を名倉に告げた; 珠実 「里中知佳は偽名だった。本名は水島千秋。釜津田の中学の同級 生の可能性が高い」 名倉 「!」 珠実 「一番仲の良かった子」 名倉 「・・・」 夜。喫茶店。 名倉は知佳と待ち合わせをしていた。 名倉 「聞いたよ。中学のときに仲良かった子かもしれないんだって?」 知佳 「間違いないと思う」 名倉 「辛いね」 知佳 「死因が溺死だってこと、法医学的に間違いないんだよね」 名倉 「ああ。公園で無くなったことも?」 知佳 「間違いない。絶対・・・」 名倉 「でも何で大達先生は、わざわざ僕に話したんだろう?」 知佳 「気づいてる、私たちのこと・・・」 名倉 「えっ?ただでさえ彼女が来て仕事がやり辛くなったのに、知佳 とのことがみんなに知れたらもっとやり辛くなるな…」 知佳 「気づいてるのは大達先生だけだと思うけど・・・」 名倉 「・・・。これからさ、うちくる?」 知佳 「・・・。泊まってもいいってこと?」 名倉 「いいよ」 知佳 「もちろん、先生が朝目覚める前に帰るから。朝イチで岡山行か ないといけないし」 名倉 「まずは何か食べに行こう」 知佳 「うん」 名倉は席を立ち、知佳の肩にぽんとてをかけた。 (知佳に対して優しいんだか、優しくないんだか、よくわかんないんだけど。名倉先生、何か裏があるキャラなのか、何も無いのか、一体、どっちなんだろう?怪しく見せるだけ、だったら嫌だなぁ…) 夜。大達家。 珠実が家に帰ってくると、康介が泣いていた。約束をしていた友達が結局、来なかったというのだ。翌日、学校にいこうとする康介に、珠実は友達にちゃんとこれなくなった理由を聞くよう諭す。 (珠実が1話2話で反省したことが、ちっとも生かされてないと思うのだが) 翌日。 上都大学・法医学教室。 歯の記録から、遺体が水島千秋のものであると確認が取れた。それを知佳に連絡する珠実。 岡山。岡山県水産総合研究センター。 知佳は水島千秋の父親と面会し、千秋が亡くなったことを告げる。 上都大学・遺体安置所。 知佳は父親と共に東京に戻ってくる。父親は遺体と面会するが、「千秋じゃありません」と、娘の死を受け入れることができずに帰っていった。 その様子を見ていた武田は、娘を亡くした事実を受け入れるには、まだしばらく時間がかかるだろうと、父親の立場で話す。 夜。上都大学・法医学教室。 美亜が法医学教室に残っていた。 今日は外食をしようと父の武田を誘う。思いっきり食事をしたいという美亜に、いつ拒絶反応が起こるかわからないので、それはダメだという武田。 (毎回少しずつ武田の謎を出していく感じなのかな。一方で名倉先生は一体、どっちの役割何だか。) 夜。構内。 帰ろうとする珠実を知佳は待っていた。知佳は、珠実に再度解剖をするように頼む。 珠実 「真実をつきとめることに私情を挟まないで。解剖はできる限り のことをやった。今必要なのは、解剖より捜査!」 知佳 「・・・。整形して、知佳って名乗って、何で私なの?私の事を 思い出さなければこんなことに・・・」 珠実 「釜津田のせいじゃない」 知佳 「私、私、あの頃の自分が大嫌いなんです!(涙)」 泣きながら知佳は走り去った。 夜。千秋の住んでいたアパート。 知佳は、千秋の住んでいたアパートを訪ねる。部屋にはよく行く店のコースターが置いてあった。 警察署に戻った知佳は、上司からまだ捜査が終わらないのかと嫌味を言われる。 大達家。 珠実は友達が家に来なかった理由を尋ねなかったと聞かされる。珠実は、自分が解剖医であることが原因ではないかと悩む。 (うーん、それこそ思い込み…) とある喫茶店。 知佳は、千秋の部屋から出てきたコースターを使用している喫茶店にやってくる。 確かに千秋はこの店にやってきていたが、店には常連の男性と一緒に来ていたということを聞く。その男性とは、飯田正樹だった。 街中のベンチで。 知佳は正樹を呼び出す。 知佳と名乗った女性とは1ヶ月前に知り合ったという正樹。他に結婚を考えている人がいたが、声を掛けられて頻繁に話をするようになたっと。だが、話があると言われ、その前にフィアンセがいることを告げると、それ以来会ってないと。 正樹は知佳から、“知佳”と名乗っていた女性は千秋であり、同窓会の翌日に遺体で発見されたのだと告げられるが、全く心当たりは無い。 知佳は正樹から、最近、周囲に不審な男性がいると千秋が話していたという話を聞き、アパートの隣の男性に話を聞くが、千秋のバッグを盗んだりと怪しい行動はあるものの、この男性もそれ以上のことは何もないという。(←この下りは要らないと思った) 上都大学・法医学教室。 成海が水島千秋の肺の水分の検査結果を持ってきた。淡水・・・つまり千秋は自然の水で溺死したのだ。 珠実 「雨よ・・・」 名倉 「!」 珠実 「現場の写真取って!」 遺体が発見された現場の写真を手にする珠実。名倉もその写真を横から覗き込む。 名倉 「なるほど!そういうことか」 美亜 「どういうことです?」 名倉 「先生と僕、同じ事を考えてますよねぇ?僕は現場に足を運んで ませんけど」 珠実 「私、現場に行ってきます」 珠実は研究室を飛び出し、美亜もそれを追いかけた。 (いや、そこまで判ってるなら、もう、行く必要ないんじゃね?) 現場の公園。 珠実は知佳と合流し、死亡推定時刻の状況を再現していた。ホースで水をまき、水溜りができていた。一方で知佳は、公園で遊んでいた子供たちに話を聞いた。 上都大学。 大学に戻ってきた珠実と知佳は、ベンチに水島父親がいるのを発見する。二人は父親を法医学教室につれてきた。 水島は、一度岡山に戻っていたが、再び上京してきたのだった。娘の思い出を語る水島。 水島 「姿形は変わってしまっても、間違いなく千秋なんですよね、あ れは…」 知佳 「はい・・・」 水島 「・・・」 知佳は、捜査の中で知った知佳の東京での生活の様子を水島に話す。千秋の携帯には、ツイッターの形で、亡くなる直前の千秋の想いが綴られていた。(ええ!ツイッタ晒すのぉ〜(汗)) 『これから彼氏に気持ちを伝えにいく。ずっと好きだったという気 持ち』 『何も言えないまま振られてしまった。でも、これで新たな一歩を 踏み出せるそんな気がする』 『クラス会に行こうと思う。もう偽名なんて使わずに生きていこう。 知佳ちゃんの力を借りるのは今日でおしまい。知佳ちゃん、あり がとね』 『今の私の姿を見たら、父は絶対に悲しむだろう。ごめんなさい。 でも、私、初めて自分のこと好きになれた』 水島は娘の遺体と対面した。 千秋の死因・・・それは; 起こりました。体を動かしたことで麻痺が悪化し、再度、前の めりに倒れました。完全に手足が麻痺していたと思われます。 千秋さん、自分の意思で動くことができなくなり、お亡くなり になったと考えられます」 水島は千秋の顔を見ながら; 水島 「やさしかったな。でも、どんくさいぞ、千秋。私の娘に間違い ありません」 夜。大達家。 前略←(えっ?)。 珠実は、康介から友達が来なかった理由は、同じような家ばかりで、康介から教えてもらった目印ではどの家かが分からなかったからだと聞かされる。 翌日。上都大学構内。 知佳 「私、中学のとき、すごく可愛かったんです。それで女子に色々 悪口言われました。男子の前でかわいこぶってるとか」 珠実 「男の先生に贔屓されてるとか?」 知佳 「それはもう、本当に贔屓されてましたから。こんなことがあり ました。抜き打ちの持ち物検査があったときに、私、校則違反 の雑誌を持ってたんですけど、見逃してもらいました。見逃し た先生も、それを受け入れた自分も、大嫌いでした」 珠実 「なんとなく分かった気がする。何で釜津田が女だからって容赦 されない警察官になったのか」 知佳 「今回のこと、すいませんでした。ご遺体があがる度に思うんで す、この人は私に見てもらいたいんだなぁ、って。だから、私 に出来ることを精一杯やろうって。でも、今回は知り合いで。 その想いが強くなってしまって」 その言葉を聞いて、珠実は笑い出した。その最後の知佳の言葉は、昨晩、珠実が息子に自分の仕事に対する思いを語ったものと全く同じ台詞だったのだ。 (結局、似たもの同士なんだね。) 感想 ブラウザの戻るの機能で戻って下さい |