ブルドクター
episode2 疑惑の准教授

2011.7.13 22:00〜22:54


  • [事件前夜]

    上都大学・医学部・講義室。

    大勢の学生を前にしての名倉先生の授業。白衣姿が相変わらず素敵♪

      名倉 「変死体が発見され、警察が犯罪などによる異常死と判断した場
          合、死体は法医学教室に運ばれ、司法解剖が行われます。」

    生徒の中には武田教授の娘である美亜の姿も。手にした雑誌(?)には、『死因究明における法医学者の権限と領域』なんていう名倉先生が書いた記事が掲載されてます。雑誌の記事に挿入されている名倉先生の写真が異様にでかいのがドラマらいし…(苦笑)

      名倉 「我々法医学者が死体と対面するときに死体は・・・武田さん、
          どのような状態になっていますか?」
      武田 「裸の状態です」
      名倉 「そうです。もし服を着ていたら生前の姿を想像してしまい、客
          観的でいられなくなってしまうこともあります」

    授業の様子を使って、今回は名倉先生の考えを分かりやすく説明する手段として使ってるわけですね。



    とある民家。99歳の男性の遺体が発見された現場。あいかわらず”真実を追究する”なんだか何だかという理由で、珠実は現場にやってきています。もちろん、知佳も、現場に立ち会ってる鑑識の人も、自分たちを信用されていないみたいで、面白くありません。



    再び上都大学・医学部・講義室。名倉の授業。

      名倉 「それでは終わります」
      武田 「先生、質問があるんですけど」

    授業が終わり、授業を受けていた女子生徒たちが名倉の周りになだれ込んでくる。って、女子学生比率が異様に高い大学ですなぁ。一体、これ、どういう授業よ?

      学生1「先生!好きな食べ物なんですか?」
      学生2「先生にお弁当作ってきたら食べてもらえますか?」
      学生3「先生、どこに住んでいるんですか?」

    とまぁ、名倉のモテモテ具合を示してくれてるってことなんでしょうけど、えーと、このシーン、要るかぁ〜?(いや、嬉しいけど(←どっちやねん!))
    それとも、そういうのには目もくれず、仕事に取り組む名倉先生、ってことなのかなぁ。

      名倉 「質問は法医学に関する質問で…」
      美亜 「はい!法医学者が現場に足を運ぶことでいい結果に繋がること
          もあると思うんですが」

    美亜のこの質問は、確実に珠実を意識しての質問である。これに対して、名倉は;

      名倉 「現場の正しい情報は警察に聞くべきです。そもそも大学におけ
          る法医学者の本業は解剖ではなく、教育と研究です。法医学者
          がみんな現場に足を運んでいたら、この講義だって成立しませ
          ん」

    と言って、教室を出て行っちゃいました。

    (この名倉の姿勢は、あるべき姿かどうかは別にして、正しいと個人的には思います。今後、ドラマがどう展開していくのかは分からないですけど、最終的にどういう落ち着き方をするのかなぁ、今回のドラマは。)



    対照的に先ほどの死体が発見された現場。男性はのどにお餅を詰まらせて窒息死したものと警察は判断し、珠実もそれに同意し、死体検案書にサインをした。

      知佳 「お疲れ様でしたぁ〜」
      珠実 「今日はデート?」
      知佳 「・・・」
      珠実 「刑事って香水だめなんだって?」
      知佳 「別に彼は気にしない人ですから」
      珠実 「あ、そう?理解あるんだ」
      知佳 「まぁ」

    神岡が移動のための車を取ってくる間、救命救急から法医学に移ったのかを聞く知佳。

      珠実 「子供が出来たから」

    という発言を聞き、硬直する知佳。てっきり珠実のことを独身だと思っていた知佳は大ショック!



    夜。とあるレストラン。名倉と知佳のデート中。

      知佳 「そうだ!ねぇ、知ってた?大達先生って結婚してて子供もいる
          って」
      名倉 「ああ…。今日、法医学教室でもその話しで盛り上がってたよ」
      知佳 「旦那さんってどんな人?」
      名倉 「確か、外科医って言ってたよ」
      知佳 「へぇ〜〜〜〜〜。医者の旦那さんに男の子一人かぁ。へぇ〜〜。
          似合〜うぅ」

    すると、ポケットから携帯を取り出す名倉。取り出した携帯をじっと見てます。

      名倉 「?」
      知佳 「いいの、出なくて?」
      名倉 「うん、知らない番号だから」

    名倉はそのまま携帯を机の上に置いた。



    食事が終わり、店を出てきた2人。

      知佳 「ご馳走様でした」
      名倉 「うん」
      知佳 「どうする?」
      名倉 「?」
      知佳 「まだ8時だよ」
      名倉 「今日はほら、これから論文をまとめたいんだよ」
      知佳 「・・・。そっかそっか。頑張ってね」
      名倉 「じゃぁ」
      知佳 「うん」

    帰る途中も、携帯が鳴ったのか、そちらに目をやる名倉。の背中を見送りながら、知佳はちょっぴり寂しい顔をするんだけどね。
    (いや、だけど、別に名倉先生を擁護するわけじゃないけど、論文を書かなきゃいけないぐらい忙しいのに、食事デートだけでも付き合ってくれる名倉先生は優しいと思える。知佳とデートするために、大学を早めに出て、結果、自宅に仕事を持ち帰ってるわけでしょ?)



    一方、大達家の夜。昔の写真を引っ張り出してきて整理している珠実。
    家には珠実の母親・瑞江もやってきているわけですが、これだけ頻繁に来ているってことは、あれこれ家事もやってるってことなのかな?そこに珠実の夫・高広も帰ってきます。

    珠実が出していた写真は、珠実の息子・康介が学校の授業で使うもので、自分史をまとめるという課題に使うものなのだとか。




  • [疑惑発生]

    翌日。朝。

    5階のベランダから若い女性が転落死したの現場にやってきた知佳たち。亡くなったのは黒川沙織(市川由衣さん)、死後硬直の状況から、昨晩9時からこの日の午前3時と推定されます。手首にためらい傷のような跡もあり、部屋にも争ったような形跡は無し。ベランダの手すりについた傷も乱れた様子は見られない。

    部屋には病院の診察券。そして携帯電話には3件の発信記録。

      知佳 「?!」



    国立上都大学。神岡と共にやってきた知佳はまっすぐに法医学教室にいる名倉の元に向かいます。

      知佳 「失礼します・・・名倉先生、黒川沙織さんをご存知ですか?」
      名倉 「知ってるけど、どうして?」
      知佳 「お亡くなりになりました」
      名倉 「?!」
      知佳 「黒川さんについて、伺いたいことがあります。署までよろしい
          でしょうか?」

    (電話をかけた履歴があったぐらいで、警察にまで行く必要性があるものなんだろうか?そういう疑問が今回は多いわけです。まぁ、そういうところをスルーすれば、名倉先生、素敵ぃ〜♪と思いながら見れるので、不満は無いですが(おい))

      名倉 「今、すぐ?」
      知佳 「・・・。武田教授、よろしいですか?」
      武田 「はい」
      名倉 「すいません」
      友美 「釜津田、そのご遺体、見せてくれないかな?」
      知佳 「司法解剖が必要だと判断したら、こちらにまわします」

    そうして、名倉と知佳は法医学教室を出て行く。残った面々は;

      美亜 「これって任意同行ですか?」
      松岡 「殺人事件?」
      藤村 「容疑者?」
      成海 「ないないない」
      八代 「どう見ても参考人?」
      武田 「みなさん、仕事しましょう」

    ってなるんだから、知佳も名倉の立場を考えたら簡単に警察に同行を求めたりしないと思うんだけどね。

      知佳 「最後に黒川沙織さんに会われたのはいつですか?」
      名倉 「去年の9月15日」
      知佳 「よく日付まで覚えてますね」
      名倉 「印象的な出来事があったからね」
      知佳 「黒川さんとの間で?」
      名倉 「いや。その日の解剖は完全にミイラ化したご遺体だった」
      知佳 「・・・」
      名倉 「・・・。その日に会って以来、彼女との付き合いは無かった」
      神岡 「警部、これ…」
      名倉 「」
      知佳 「黒川沙織さんの携帯電話の発信記録です。3回、名倉先生の携
          帯電話に掛けた記録」
      名倉 「・・・彼女だったのか。電話番号、変えたみたいだね」
      知佳 「何の電話だったのか、心当たりは?」
      名倉 「いいや。彼女、殺されたの?」
      知佳 「まだ捜査の段階なので」
      名倉 「・・・」



    その後、知佳がやってきたのは、黒川沙織が通っていた岡田精神科・内科クリニック。院長の岡田清美が対応をし、沙織は不安定な状態であったことを知佳に告げる。



    名倉も法医学教室に戻ってきて…;

      名倉 「戻りました」
      武田 「はい」

    法医学教室の自分の席に戻ってきた名倉に、珠実はストレートに聞く;

      珠実 「知り合いが亡くなったみたいね」
      名倉 「ええ。マンションからの転落らしい」
      珠実 「自殺か他殺の捜査ってこと?」
      名倉 「わかりません。法医学者として呼ばれたわけではないので」

    (名倉先生、あんまり話をしないのね…。)



  • [解剖へ]

    警察署では、黒川沙織の母親・黒川雅子(朝加真由美さん)が、知佳に、娘が自殺をするわけがないので、もう一度調べて欲しいと嘆願していた。だが、知佳は、「自殺と判断しました」と。

      知佳 「可能な限りの捜査を行ったんです。ご遺体をお返ししたします
          ので、手続きをお願いします。お察しします」
      雅子 「娘を亡くした母親の気持ちを分かってほしいなんて思いません!
          でも、そんなに簡単に済ませないで」

    知佳は改めて刑事課長の和泉に相談に行くが、課長には「自殺」だとして押し切られてしまい、解剖の許可は下りなかった。

    警察署に珠実が遺体を見せて欲しいとやってくる。転落の死体は、他に傷が無い限り、自殺か他殺か判断しにくいものである。

    だが、知佳は、課長からも拒絶された以上、どうすることもできなかった。

      珠実 「釜津田…。そんなんで仕事になんの?冷静さを失ったら、真実
          が見えなくなるよ」
      知佳 「知りたくない真実だってあるんじゃないですか?」
      珠実 「・・・」



    黒川沙織が働いていたバーに名倉がやってくる。

      マスター「いらっしゃいませ」
      名倉 「ああ、*****」
               (↑聞き取れず)
      マスター「かしこまりました」

    (このシーンが結局、謎なんだな。どういう意味があったんだろう?)



    夜。書道教室。
    知佳は全く集中で着てない。今日も珠実の息子はやってきていて、息子っちも知佳と同じ「真実」という字を書き始めた。



    大達家。
    選んだ写真を康介に見せる珠実。康介は、同級生たちが持ってきているようなお弁当の写真が無いのかと尋ねるが、そういう写真は生憎と無い。




    翌日。上都大学・法医学教室。

    雅子が名倉を訪ねてやってくる。

      雅子 「すいません、突然伺ったりして」
      名倉 「いえ」
      雅子 「娘から先生のことは何度か聞いてました。名倉先生を頼りにし
          ていると…。私も先生を頼るしかないんです。娘を解剖して下
          さい」
      一同 「!!!」
      雅子 「私にはどうしても沙織が自殺するとは思えないんです」
      名倉 「・・・」

    法医学教室の隣の休憩室で、名倉は雅子に話をしている。

      名倉 「警察が自殺と断定し、解剖しないと判断しても、ご遺族の申し
          出により、実際に行う承諾解剖が可能な場合があります。まず
          はその手続きをされてはいかがでしょう?」
      雅子 「しましたが受けてもらえませんでした。だからもう、名倉先生
          にお願いするしか無いんです!」
      名倉 「すいません、個人的な解剖はお受けしないことにしているんで
          す」
      雅子 「あの・・・私たちは母一人子一人の家庭でした。してあげたく
          てもしてあげられないことがたくさんあったんです!大学にも
          行かせてあげられなかったし。でも、文句一つ言わない親想い
          の娘だったんです。私一人を残して自殺するなんて、あり得な
          いんです」
      名倉 「お気持ちは分かります」
      雅子 「連絡があったんです。もうすぐ、いい報告ができそうだって。
          それを伝えにいくから、って」
      名倉 「申し訳ありません」
      雅子 「・・・」

    そこに、話を横で聞いていた珠実が;

      珠実 「やりましょう、解剖」
      雅子 「!」
      一同 「!!」
      雅子 「本当にやって頂けるんですか?」
      珠実 「はい」
      雅子 「ありがとうございます」
      名倉 「・・・」

    そうして雅子は帰っていった。

      名倉 「大達先生が個人的に解剖を行うというのなら、それはそれで構
          いません。だけど、解剖には20万円以上かかり、全てご遺族が
          負担することを伝えてませんでしたよね?」
      珠実 「警察に司法解剖、許可させればいいんでしょ?」
      名倉 「法医学者に何か言われたところで、警察が自殺の判断をひっく
          り返すとでも思っているんですか?!警察にも面子ってものが
          あるんですよ」
      珠実 「警察にも面子がある。松岡、警視庁警視官室の電話番号教えて」

    (みんな呼び捨てなのね、この人…(汗))

      松岡 「はい」
      名倉 「何をするつもりですか?」
      武田 「大達先生、もしかして警視庁を脅すつもりですか?ここの責任
          者は私です。電話は私がします」
      珠実 「でも…」
      武田 「私が脅した方が怖いと思いますし」

    そうして武田は、警視庁に電話をした。
    だが、武田が電話を置いた後、またもや右手の震えが止まらなくなっていた。それを名倉先生だけが見てるんだよねぇ〜。



    武蔵野警察署・刑事課。

    知佳は課長から黒川沙織の司法解剖を行うことになったと告げられる。知佳は課長の判断に納得がいかないものの、必要な手続きを取り、上都大学の法医学教室に電話を入れた。



    上都大学・法医学教室。

    知佳からの電話を受けた珠実。

      珠実 「黒川さんのご遺体、回ってくる…」
      武田娘「よかったです、上手くいって」

    それに対して、名倉は何も言わない。

      珠実 「司法解剖になった、どうする?」
      名倉 「僕に解剖を薦めてるんですか?容疑者かもしれないんですよ」
      珠実 「知り合いなんでしょ?」
      成海 「知り合いの体、切れないでしょ」
      藤村 「そんなの辛すぎますよ」
      武田 「そうですか?もし私に何かあったら、ここで切ってもらいたい
          と思ってるんですよ」

    (?!これは何かの伏線?)

      名倉 「生きていたときの姿が思い浮かぶご遺体の解剖は、判断が鈍る
          可能性があるので、するべきではないと思っています」
      珠実 「分かりました。私がやります」
      名倉 「・・・」

    そうして、この日の内に解剖が行われることに。


    解剖が行われている間、名倉は一人、法医学教室に残ったまま・・・


    夕方、解剖室。解剖が始まる。
    遺体には注射のあとがあり、解剖を行った結果、黒川沙織は妊娠していることが明らかとなった。妊娠3ヶ月…。

    (名倉先生、あまりに無反応だったなぁ。まぁ、“怪しい”雰囲気を出さなきゃいけないから、そういうことになってるのかもしれないけど。)



  • [真実]

    翌朝。大達家。
    この日も康介は珠実と会話することなく学校に出かけていった。



    上都大学・法医学教室。

    朝、出勤してすぐに、珠実はトムから血液検査の結果を聞き、麻酔導入薬(ミダゾラム?)が血液に入っていたことを知佳に連絡する。この薬が手に入るのは医療関係の人間だけ…。

    (で、いきなり名倉を疑うわけですかい?ちょっと安直な展開・・・)

      名倉 「話って?」
      知佳 「もう一度だけ、質問させて。黒川沙織さんとは本当に去年から
          会ってなかった?」
      名倉 「それは刑事としての質問?それとも僕を知ってる一人の女性と
          しての質問?」
      知佳 「・・・」
      名倉 「沙織ちゃんはね、僕がよく行っていたバーで働いていたんだ。
          店で沙織ちゃんが倒れたことがあって、それ以来、体調に不安
          があると何科にかかればいいとか、相談を受けるようになった。
          ミイラ化したご遺体を解剖した日にバーに行ったら、沙織ちゃ
          んからその日にバーを辞めると聞いた。何か好きな人ができた
          みたいだったな。沙織ちゃん、妊娠していたの?もしかしたら、
          一人で産む決心をして、僕にどこの病院に行ったらいいのかを
          聞きたくてあの日電話をしてきたのかもしれない」
      知佳 「・・・。わかった」
      名倉 「・・・」
      知佳 「刑事として、まだ聞かなきゃいけないことがある。黒川さんの
          死亡推定時刻、あの日、夜9時から午前3時までの間、どこで
          何をしてた?」
      名倉 「家で論文をまとめていたよ」
      知佳 「それを証明できる人はいますか?」
      名倉 「いいや」
      知佳 「黒川さんの子供の父親を捜査しています。DNA鑑定を受けて
          もらえますか?」
      名倉 「!」

    そうして、名倉はパトカーに乗せられて大学を出て行く…。
    (おーい、名倉先生〜!ここはいくらなんでも拒否していいと思うぞおぉ〜。というか、明らかにこのシーン、要らないよなぁ。視聴者の気を引くCMを作るために必要なシーン、という気がする。ああ、確かに私はそのCMに乗せられましたが、何か?(爆))



    一方、珠実は、名倉を見送った知佳を連れて大学を飛び出す。向かった先は、黒川沙織の自宅。神岡がいるのは仕事だけど、何で美亜がここにいるんだろう?ちゃんと大人しく大学で授業受けてなさいって。
    再度、部屋を調べていると、部屋の中の鉢植えの根元からタバコの灰が見つかり、少なくとも解剖した沙織には吸った形跡は無い。

      美亜 「名倉先生、学校では吸わないけど。それ以外のときってどうな
          んだろう?」
      知佳 「吸わない!」
      名倉 「?」
      知佳 「もう一度鑑識に来てもらって。黒川さん以外の毛髪などが無い
          か調べてもらってください」
      神岡 「いいですよぉ〜」



    そうして、珠実と知佳は、盛岡クリニックに再びやってきて、院長に面会する。何かを隠している様子の院長だったが、これといった確証も得られず、帰ろうとする珠実と知佳。

    そこに院長の息子がやってきて、武田娘が、院長の息子の車の中においてあったペットボトルのドリンクと同じものが黒川沙織の部屋においてあったことに気づく。

    珠実が、タバコの吸殻を手に、DNA鑑定をすると告げると、院長がやってきて自分が黒川沙織を殺したと自白する。が、特に左手に力が入らない院長の力では黒川の体を運ぶことは難しく、息子が殺したに違いなかった。

      珠実 「分かります。母親としてできるだけのことを息子さんのために
          やってあげたい気持ち。でも、いくら母親でも、できません。
          息子さんの罪を償うことは…」

    母親は泣き崩れた。

    (事件解決ぅ〜(笑))



  • [母親の想い]

    翌日。上都大学・法医学教室のレストルーム。

      成海 「それよりだ、母親に納得がいかないんだよ。子供のためとは言
          え、犯罪にかかわるとは、ということだ」
      武田 「・・・」

    それを複雑な様子で見ている武田教授。(武田教授も裏では何かありそうだとは1話から匂わしてましたが、娘絡みですかねと思わせるシーン。)

    そこに知佳が謝罪にやってくる。

      知佳 「おはようございます。みなさん、本当にお騒がせしましたm(_ _)m」
      名倉 「おはようございます」
      藤村 「あ、名倉先生!!お帰りなさい、名倉先生!」
      名倉 「大げさだな」
      藤村 「だって、容疑者扱いされたんですよ」
      知佳 「すいません、本当に」
      名倉 「シュールな体験だったよ」

    って、名倉先生、本当にそう思ってるならいい人すぎ。(実は本当にやましいことがあるっていうなら、それはそれで萌える展開!!(笑))

      美亜 「犯人は逮捕されましたけど、黒川さんのお母さん、知ることに
          なっちゃったんですよね、自分の娘が妊娠していて、その父親
          に殺されたこと」
      名倉 「・・・」

    そこに雅美がタイミングよくやってきて、珠実と知佳に礼を言う。

      知佳 「かえって辛い思いをされたんじゃ…」
      雅美 「はい…。でも、どんな娘の最期であっても、私が知りたかった
          のは真実です。どんな真実であっても娘の人生を受け入れたい
          と思います。それしかもう、母親としてあの子にしてやれる事
          はありませんから。ありがとうございました。名倉先生、色々
          ご迷惑をおかけしました。失礼します」
      名倉 「・・・」

    名倉は黙って頭を下げた。が、大学を後にしようとする母親を追いかけ;

      名倉 「黒川さん。・・・前に沙織さんから聞いたことがあります。母
          一人娘一人の家族だったけど、お母さんからはどんな母親より
          も色んなことをしてもらってきたって」
      雅美 「(笑)」
      名倉 「それから・・・」

    名倉の回想。沙織が働いていたバーで;

      名倉 『ん?』
      沙織 『いつか私がママになれたら、手作りのおもちゃや絵本、いっぱ
          い作るんだ。私がお母さんにいっぱい作ってもらったみたいに…』

    沙織がそう話していたことを雅美に告げた。雅美は、持っていた紙袋に入った娘の遺品から、手作りのおもちゃを取り出し、それをじっと見つめて涙する。

      雅美 「ありがとうございました」

    その様子をじっと見ていた知佳。

      名倉 「?」
      知佳 「(^-^)」

    (全く愛想の無い名倉のどこに知佳が惚れたんだろう?と思うけど、こういう人に対する優しさを見せる名倉を見ると、やっぱり惚れちゃうんじゃないかなぁ…)



    夜。大達家。
    珠実が帰宅すると、康介が学校で作った『自分史』を見せてくれた。

       『ようちえんのときお母さんが作ってくれたお弁当を全部食べた。
        おいしかった。』



    翌日。上都大学・構内。大学にやってきた珠実を見つける名倉。

      名倉 「おはようございます」
      珠実 「おはよう」
      名倉 「黒川さんの件、大達先生が解剖して、現場に足を運んでくれた
          おかげで真実が解き明かされました。でもそれは全てのご遺体
          に対してできるわけじゃない。だから線引きが必要なんです」
      珠実 「・・・一瞬、私にお礼でも言いにきたのかと思った」
      名倉 「解剖は警察から依頼があったご遺体のみ行うべきです。あなた
          のやり方を認めるわけにはいきません」

    そう言って名倉は立ち去る。

    一方、なぜか知佳も珠実を待っていて。

      知佳 「お疲れ様です」
      珠実 「ああ、おはよう。昨日はデート?」
      知佳 「私のこと、知りたいってことですか?」
      珠実 「違うって。最近の若い子はどんなデートしてるのかなぁ、と思
          って」
      知佳 「何か、私の友達の話なんですけど、その子、彼の部屋に泊まる
          こともあるらしいんですけど、その彼が必ず言うんですって、
          『泊まってもいいけど、僕が目を覚ます前に帰ってくれ』って。
          これ、どういう意味だと思います?」
      珠実 「そういうこと言うんだ、名倉先生
      知佳 「!!!!・・・・いや、な、名倉先生じゃなくて!付き合って
          ません!変なこと言わないで下さい」
      珠実 「大丈夫、誰にも言わないから」


    (知佳、分かりやすすぎ…(汗))





  • 感想

    さて、今回は名倉が犯人ではないかと疑われる展開。これぐらいのことで疑われちゃ、たまったものではないと思うけど(隣近所や名倉の言うバーに聞き込みもせずに、あまりに捜査がずさんすぎますよ)、単純に名倉先生の出番が多いとテンションが上がるということだけは分かりました>安いなぁ、自分!(爆)

    とはいえ、普通の連ドラでは、始まって2話目で身内が疑われるという展開はあり得ないんですけどね。それだけ視聴者をひきつけるために必死なのか、それとも今後、怒涛の展開が待っているのか…。
    今回の話が、ドラマの中盤〜終盤で、重要な意味を持ってくる・・・なんていうのならいいんですけどね。今回の脚本にそこまで期待していいのかなぁ〜(謎)。

    ミイラ化した遺体、再び名倉がバーを訪ねた訳、武田教授の謎…、いくらでも話は膨らませそうなんですが…。
    何しろ、名倉先生の設定が、珠実や知佳に影を落とす役なのに、今のままじゃぁ、そんな気配、まるでないんですもん。


    (11.07.10)


    ブラウザの戻るの機能で戻って下さい