[三角館へ続く道]
三角館へと走る車&バイク(←とはいえ、このシーンの意味がわからないんですけど、私…)
[三角館 玄関前]
三角館の正門に車が止まる。ゆっくりと車から降りる明智小五郎。その明智を玄関で三角家 家政婦の野田きぬ江が迎え入れる。その様子をフェンス越しに覗く使用人の作田。
[三角館 1階 玄関ホール]
屋敷の中に案内したきぬ江は、明智に事の概要を説明する。明智は屋敷の主 三角健作に狙撃犯人探しの相談を受けて屋敷にやってきたのだった。健作はその狙撃犯は身内に違いないと判断し、警察沙汰にしたくないため、明智の推理小説のファンである健作は、明智に相談を持ちかけることにしたのだという。
さらにきぬ江は、三角という姓から三角館と呼ばれていること、この三角館には三角興産会長の健作とその子供2人、および三角港産社長とその子供2人がそれぞれ住んでいることを明智に告げる。
[三角館 1階 エレベーター]
3階の健作の部屋に行くためにきぬ江に案内され、明智はエレベーターに乗り込む。
きぬ江「当エレベータはあちらとこちら、両家共用になっておりますが、
お遣いになるのはほとんど健作だけでございます。
大正13年の製作でございまして、モータも古く、大層のろいスピードで
ございますのでて、階段を使われた方が早いと思います」
明智 「・・・それを早く言って下さい」(^^;)
しばらくして、エレベーターが途中の2階で止まる。開いた扉のその先では、男女のラブシーンが繰り広げられている。いきなりのシーンを目の当たりにする明智…(^^;)。明智に気づきあわてる男女。
明智 「し、失礼」
突然の客人に、しどろもどろしている男に対し、そこにもう一人、別の男が登場する。その男は自分は売れない音楽評論家で健作の長男の健一であると名乗り、ラブシーンをしてた男は売れない画家で次男の丈二、そして相手の女性は屋敷に反対側に住む庚造の長女の桂子であると紹介する。明智と目が合い、それを避けるようにして逃げ去る桂子。明智は桂子の後を追いかけようとするが、エレベータの扉が閉まり、遮られる形となる。
[三角館 3階 健作の部屋]
エレベーターが3階二等嫡子、明智はきぬ江に健作の部屋に案内される。部屋にはベッドに横たわった老人〜健作と、そばには一人の女性黒川タキが控えている。
健作 「いやー、明智先生、ようこそお越し下さいました。今しばらくお待ち下さい」
そう言って健作はタキにメイクを施される。実は末期ガンの状態であり、今の健康状態を隣人の庚造に気づかれないようにするためにこのようなメイクをしているのだという。
健作 「わたしはまだ死ぬ訳にはいかんのです」
健作は今から弟の庚造に会いに行くため、同行してほしいと明智に要請する。
[三角館 3階 廊下]
明智と健作が部屋を出ると、健一と丈二が気になって様子を見に来ていた。しかしそんな二人を制し、健作は明智と二人で隣の庚造の部屋に向かう。
[三角館 3階 エレベーター]
エレベーターに乗り込むなり、倒れ込む健作。明智は気遣って:
明智 「押しましょう。1階ですか、2階ですか?」
健作 「いや、先生これが最短距離なのです、弟はこの階に…」
そう言って健作がエレベータのボタンを押すと、最初に乗り込んだ方向とは反対側で扉が開く。
三角館には屋敷の中央にエレベーターがあり、左右それぞれにお互いの住居が分かれている。それぞれの住まいの方向に対してエレベータのドアが設けられているだった。
健作 「ここからは敵陣です。参りましょう」
と急にしっかりとした口調&足取りで(^^;)、廊下を進んでいく健作。明智はその後に続き、背後ではエレベーターの扉が閉まった。
[三角館 3階 康造の部屋]
明智が健作と共に康造の部屋に入ってくる。部屋には康造の外に、推理作家の卵であるという庚造の養子の良介と養女の桂子、そして桂子の夫で大学病院の医者である天野芳雄がいた。
桂子 「はじめまして、妹の桂子と申します」
外では雷光が閃き、いつの間にやら嵐になっている(苦笑)。
良介 「明智先生、殺人劇にふさわしい幕開けですねぇ…」
その後、健作は庚造と話があるため、他の人間に席を外すよう告げる。素直に部屋を出る明智,良介,そして天野夫妻。
[三角館 3階 廊下]
健作と康造を残して部屋を出ると、健一、丈二が様子をみに来ている。さっそく対立する良家の面々(分かりやいなぁ…)に、天野が割って入る。
天野 「まぁ、まぁ。
そんな話は後にして、事件の話をもう少し明智先生にお聞かせしませんか?」
そう言って天野は明智を自分の部屋に連れていく。明智の後ろ姿を見つめる桂子
[三角館 3階 康造の部屋]
父親の遺言を反故にして遺産を良家で折半しようという健作の申し入れに対し、庚造は拒否を示す。
[三角館 2階(?) 天野夫妻の部屋]
部屋に連れてこられ、思わずベッドを眺める明智君(^^;)。
事件を順番に説明しようと、天野は桂子がこの部屋で殺人事件の相談の声を聞いたことを説明する。隣で眠っていた天野は、脳外科の副部長をしている天野は、仕事で疲れていて眠ってしまい、声を聞いていないという。そしてタイミング良く(^^;)、天野がポケベルに病院からの呼び出しが入り、部屋を出ていく。
二人部屋に残される明智と桂子。時間が明智の高校生時代に遡る…
高校の英語の授業…教壇に立つ桂子
桂子 「教育実習生の三角桂子です」
黒板に向かい、授業を進める桂子。
桂子 「はい、明智君」
再び時間は今に戻る…
明智 「桂子先生…」
桂子 「その呼び方はやめて。私はもうあの頃の私じゃないの。
何故来たの?知ってたんでしょ、私がここにいるって」
明智 「噂で聞きました…一度会いたかった」
桂子 「私は会いたくなかったわ!」
明智 「桂子さん…」
それ以上返す言葉もなく、ただうつむく明智君 (純情なんだから…(^^;))。
再び回想…高校の温室で椅子に腰掛ける桂子。その正面に明智青年が桂子をモデルにデッサンをしている。(ちょっと感動(^^;)。東京大学物語の村上君みたい。まだまだやれるぜイナガキ!(爆))。(笑)
部屋の扉が開く音がし、現在に戻る明智と桂子。良介が健一の婚約者でスタイリストの黒川タキを連れて来たのだった。
[三角館 3階 健作の部屋]
部屋に戻って来た健作。疲れ果ててベッドに倒れ込み、きぬ江に酸素呼吸器をつけら処置を受ける (無茶苦茶な設定になってきてますねぇ…)。
[三角館 2階 廊下]
桂子,タキらから謎のヒソヒソ声の説明を受ける明智。
明智 「なるほどわかりました。
これは病院などでよく見られるクロストーク現象というやつです」
明智は、風向きの加減でダクトなどを通って例えば5階の声が3階で聞こえるというような現象が起きることがあり、これを心霊現象と間違う人もいると説明する。
良介 「場所もわかるんですよね、そのクロストーク現象とやらは…」
そんな問いかけをモデルガンを片手に明智にする良介。
明智 「良介さんは拳銃がお好きなんですか?」
そんな良介とのやり取りも程々に、明智は屋敷の見取り図と住人の写真を桂子に依頼する。
[三角館 3階 康造の部屋]
天野が部屋に入って来て、康造の健康診断を実施する。自分が健康であるのは天野のお陰だと礼を言う康造。一方、健作はガンに侵されていると康造は既に見抜いており、120億の遺産はこちらのものであることを確信している様子である。
さらに庚造は天野に手提げ金庫の金が少しずつ減っており、対策を考えてほしいと依頼する。そこに使用人の作田が入って来て下に帳簿調べの用意ができたできたことを告げ、手提げ金庫の話は先送りとなった…。
[明智邸の一室](今回は部屋のカラーは白が基調だ〜!)
物悲しいバイオリンの音色を響かせている明智君。&桂子のスケッチがイーゼルに立ててある (う〜ん、早速お約束だ〜。こういうのってやっぱり嬉しいですねぇ)。
扉の開く音に気づき、慌ててスケッチブックを閉じる明智。萌黄子さん(と、なぜか"さん"付けしてしまう)がコーヒーを持って入ってきたのだ。そのあとに浪越警部も入ってくる。
明智 「浪越さん、いきなり一反木綿みたいな顔を見せないで下さい」(^^;)
と、折角の情報を持ってきてくれた浪越警部にいきなりの口撃(良い関係ですね)。明智は浪越に依頼した調査内容について話を受ける;
浪越 「先生、すごいことになってますよ、遺産ですよ。遺産」
ホテル王と言われた三角健康が4年前に120億の遺産を残して他界し、遺言で二人の息子、健作,庚造のうち、長生きした方が全額を相続することになっているのだとういう。健作と康造兄弟は遺留分放棄の手続きもすませている。故健作はお互いに健康に注意して仲良く暮らすようにと遺書を残したのだが、裏目に出た格好になった。
しかしながら、浪越の近所の聞き込みでも銃声を聞いたという証言は無く、明智も庭からは銃跡等を見つけることができなかったため、証拠がないため警察も踏み込めない。
明智 「次の事件が起きるまでは・・・ですね」
もう一つの手がかり、男2女1のヒソヒソ殺人計画について、萌黄子さんが尋ねる。
明智 「それを今、考えていたんですが、ヒントはその女1です。
三角館には女は3人しかいません。
黒川タキ、野田キヌえ、そして天野桂子さんです。
ヒソヒソ声の女の正体はこの中の誰か・・・」
萌黄子「わかったわ、小五郎さん」
明智 「えっ?」
萌黄子「人妻、それも昔の想い人」
そう言った萌黄子さんの視線は桂子の写真を示していた。慌てる明智君(笑)。
明智 「違いますよ、萌黄子さん。それは全くの早とちりです」
萌黄子「隠したってダメ、小五郎さん。この人だけ"さん"付けをしているわ」
視線を逸らす明智君(^^;)。
浪越 「するどい!」
萌黄子「それにいつものあなたの片思い、切ないバイオリンと…」
萌黄子はさきほど小五郎が閉じたスケッチブックを目ざとく取り出し;
萌黄子「ほーら、古いスケッチブック」
(今回も明智先生は萌黄子さんに形無しですね(^^;))