土曜ワイド劇場                       
名探偵明智小五郎 エレベーター密室殺人


2000年2月26日 21:00〜22:51 テレビ朝日系列にて ON AIR

勢いだけで書いたので、誤字脱字,表現不足があるかも(言い訳)

[ハイライトシーン]

  浪越 「先生、すごいことになってますよ、早い話が長生き競争。
      120億という遺産は健作、庚造兄弟のうち、
      少しでも長生きした方がその全額を受け取る。
      先に死んだ方には1円も渡さないというものなんです

[タイトル]

  名探偵明智小五郎 〜 エレベーター密室殺人

[深夜]

[三角館 天野夫妻の部屋]

寝静まっている住人。屋敷内でどこからか漏れてきた低い声が響いている;

   「殺す、殺す、殺す・・・

この声でベッドで眠っていた女性〜天野桂子は目を覚ます。隣で眠っている夫の天野を起こそうとするが、疲れているといって聞いてはもらえない。仕方なく一人で声をたどって部屋の外に出て行く桂子。

[ロフト]

「わたしたちには時間がないのよ」「どうしても時間がない」と密談をしている男女の陰が…

[廊下]

桂子がゆっくりと廊下を歩いていると背後に気配を感じる。後ろを振り向くと同居人のタキがいる。

  タキ 「気のせいなんかじゃないわ、私も聞いたの、人殺しの相談。
      誰かが誰かを殺すって

[翌朝]

[庭]

三角健作がゴルフの素振りの練習をしてる。その健作に向けて庭の植え込みの蔭から銃口が向けられ、銃弾が健作の腕に命中する。

  健作 「誰か、誰か来てくれ〜

◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

[三角館へ続く道]

三角館へと走る車&バイク(←とはいえ、このシーンの意味がわからないんですけど、私…)

[三角館 玄関前]

三角館の正門に車が止まる。ゆっくりと車から降りる明智小五郎。その明智を玄関で三角家 家政婦の野田きぬ江が迎え入れる。その様子をフェンス越しに覗く使用人の作田。

[三角館 1階 玄関ホール]

屋敷の中に案内したきぬ江は、明智に事の概要を説明する。明智は屋敷の主 三角健作に狙撃犯人探しの相談を受けて屋敷にやってきたのだった。健作はその狙撃犯は身内に違いないと判断し、警察沙汰にしたくないため、明智の推理小説のファンである健作は、明智に相談を持ちかけることにしたのだという。

さらにきぬ江は、三角という姓から三角館と呼ばれていること、この三角館には三角興産会長の健作とその子供2人、および三角港産社長とその子供2人がそれぞれ住んでいることを明智に告げる。

[三角館 1階 エレベーター]

3階の健作の部屋に行くためにきぬ江に案内され、明智はエレベーターに乗り込む。

  きぬ江「当エレベータはあちらとこちら、両家共用になっておりますが、
      お遣いになるのはほとんど健作だけでございます。
      大正13年の製作でございまして、モータも古く、大層のろいスピードで
      ございますのでて、階段を使われた方が早いと思います

  明智 「・・・それを早く言って下さい」(^^;)

しばらくして、エレベーターが途中の2階で止まる。開いた扉のその先では、男女のラブシーンが繰り広げられている。いきなりのシーンを目の当たりにする明智…(^^;)。明智に気づきあわてる男女。

  明智 「し、失礼

突然の客人に、しどろもどろしている男に対し、そこにもう一人、別の男が登場する。その男は自分は売れない音楽評論家で健作の長男の健一であると名乗り、ラブシーンをしてた男は売れない画家で次男の丈二、そして相手の女性は屋敷に反対側に住む庚造の長女の桂子であると紹介する。明智と目が合い、それを避けるようにして逃げ去る桂子。明智は桂子の後を追いかけようとするが、エレベータの扉が閉まり、遮られる形となる。

[三角館 3階 健作の部屋]

エレベーターが3階二等嫡子、明智はきぬ江に健作の部屋に案内される。部屋にはベッドに横たわった老人〜健作と、そばには一人の女性黒川タキが控えている。

  健作 「いやー、明智先生、ようこそお越し下さいました。今しばらくお待ち下さい

そう言って健作はタキにメイクを施される。実は末期ガンの状態であり、今の健康状態を隣人の庚造に気づかれないようにするためにこのようなメイクをしているのだという。

  健作 「わたしはまだ死ぬ訳にはいかんのです

健作は今から弟の庚造に会いに行くため、同行してほしいと明智に要請する。

[三角館 3階 廊下]

明智と健作が部屋を出ると、健一と丈二が気になって様子を見に来ていた。しかしそんな二人を制し、健作は明智と二人で隣の庚造の部屋に向かう。

[三角館 3階 エレベーター]

エレベーターに乗り込むなり、倒れ込む健作。明智は気遣って:

  明智 「押しましょう。1階ですか、2階ですか?
  健作 「いや、先生これが最短距離なのです、弟はこの階に…

そう言って健作がエレベータのボタンを押すと、最初に乗り込んだ方向とは反対側で扉が開く。
三角館には屋敷の中央にエレベーターがあり、左右それぞれにお互いの住居が分かれている。それぞれの住まいの方向に対してエレベータのドアが設けられているだった。

  健作 「ここからは敵陣です。参りましょう

と急にしっかりとした口調&足取りで(^^;)、廊下を進んでいく健作。明智はその後に続き、背後ではエレベーターの扉が閉まった。

[三角館 3階 康造の部屋]

明智が健作と共に康造の部屋に入ってくる。部屋には康造の外に、推理作家の卵であるという庚造の養子の良介と養女の桂子、そして桂子の夫で大学病院の医者である天野芳雄がいた。

  桂子 「はじめまして、妹の桂子と申します

外では雷光が閃き、いつの間にやら嵐になっている(苦笑)。

  良介 「明智先生、殺人劇にふさわしい幕開けですねぇ…

その後、健作は庚造と話があるため、他の人間に席を外すよう告げる。素直に部屋を出る明智,良介,そして天野夫妻。

[三角館 3階 廊下]

健作と康造を残して部屋を出ると、健一、丈二が様子をみに来ている。さっそく対立する良家の面々(分かりやいなぁ…)に、天野が割って入る。

  天野 「まぁ、まぁ。
      そんな話は後にして、事件の話をもう少し明智先生にお聞かせしませんか?


そう言って天野は明智を自分の部屋に連れていく。明智の後ろ姿を見つめる桂子

[三角館 3階 康造の部屋]

父親の遺言を反故にして遺産を良家で折半しようという健作の申し入れに対し、庚造は拒否を示す。

[三角館 2階(?) 天野夫妻の部屋]

部屋に連れてこられ、思わずベッドを眺める明智君(^^;)。
事件を順番に説明しようと、天野は桂子がこの部屋で殺人事件の相談の声を聞いたことを説明する。隣で眠っていた天野は、脳外科の副部長をしている天野は、仕事で疲れていて眠ってしまい、声を聞いていないという。そしてタイミング良く(^^;)、天野がポケベルに病院からの呼び出しが入り、部屋を出ていく。

二人部屋に残される明智と桂子。時間が明智の高校生時代に遡る…

高校の英語の授業…教壇に立つ桂子
  桂子 「教育実習生の三角桂子です
黒板に向かい、授業を進める桂子。

  桂子 「はい、明智君


再び時間は今に戻る…

  明智 「桂子先生…
  桂子 「その呼び方はやめて。私はもうあの頃の私じゃないの。
      何故来たの?知ってたんでしょ、私がここにいるって

  明智 「噂で聞きました…一度会いたかった
  桂子 「私は会いたくなかったわ!
  明智 「桂子さん…

それ以上返す言葉もなく、ただうつむく明智君 (純情なんだから…(^^;))。

再び回想…高校の温室で椅子に腰掛ける桂子。その正面に明智青年が桂子をモデルにデッサンをしている。(ちょっと感動(^^;)。東京大学物語の村上君みたい。まだまだやれるぜイナガキ!(爆))。(笑)

部屋の扉が開く音がし、現在に戻る明智と桂子。良介が健一の婚約者でスタイリストの黒川タキを連れて来たのだった。

[三角館 3階 健作の部屋]

部屋に戻って来た健作。疲れ果ててベッドに倒れ込み、きぬ江に酸素呼吸器をつけら処置を受ける (無茶苦茶な設定になってきてますねぇ…)。

[三角館 2階 廊下]

桂子,タキらから謎のヒソヒソ声の説明を受ける明智。

  明智 「なるほどわかりました。
      これは病院などでよく見られるクロストーク現象というやつです


明智は、風向きの加減でダクトなどを通って例えば5階の声が3階で聞こえるというような現象が起きることがあり、これを心霊現象と間違う人もいると説明する。

  良介 「場所もわかるんですよね、そのクロストーク現象とやらは…

そんな問いかけをモデルガンを片手に明智にする良介。

  明智 「良介さんは拳銃がお好きなんですか?

そんな良介とのやり取りも程々に、明智は屋敷の見取り図と住人の写真を桂子に依頼する。

[三角館 3階 康造の部屋]

天野が部屋に入って来て、康造の健康診断を実施する。自分が健康であるのは天野のお陰だと礼を言う康造。一方、健作はガンに侵されていると康造は既に見抜いており、120億の遺産はこちらのものであることを確信している様子である。
さらに庚造は天野に手提げ金庫の金が少しずつ減っており、対策を考えてほしいと依頼する。そこに使用人の作田が入って来て下に帳簿調べの用意ができたできたことを告げ、手提げ金庫の話は先送りとなった…。

[明智邸の一室](今回は部屋のカラーは白が基調だ〜!)
物悲しいバイオリンの音色を響かせている明智君。&桂子のスケッチがイーゼルに立ててある (う〜ん、早速お約束だ〜。こういうのってやっぱり嬉しいですねぇ)。
扉の開く音に気づき、慌ててスケッチブックを閉じる明智。萌黄子さん(と、なぜか"さん"付けしてしまう)がコーヒーを持って入ってきたのだ。そのあとに浪越警部も入ってくる。

  明智 「浪越さん、いきなり一反木綿みたいな顔を見せないで下さい」(^^;)

と、折角の情報を持ってきてくれた浪越警部にいきなりの口撃(良い関係ですね)。明智は浪越に依頼した調査内容について話を受ける;

  浪越 「先生、すごいことになってますよ、遺産ですよ。遺産

ホテル王と言われた三角健康が4年前に120億の遺産を残して他界し、遺言で二人の息子、健作,庚造のうち、長生きした方が全額を相続することになっているのだとういう。健作と康造兄弟は遺留分放棄の手続きもすませている。故健作はお互いに健康に注意して仲良く暮らすようにと遺書を残したのだが、裏目に出た格好になった。
しかしながら、浪越の近所の聞き込みでも銃声を聞いたという証言は無く、明智も庭からは銃跡等を見つけることができなかったため、証拠がないため警察も踏み込めない。

  明智 「次の事件が起きるまでは・・・ですね

もう一つの手がかり、男2女1のヒソヒソ殺人計画について、萌黄子さんが尋ねる。

  明智 「それを今、考えていたんですが、ヒントはその女1です。
      三角館には女は3人しかいません。
      黒川タキ、野田キヌえ、そして天野桂子さんです。
      ヒソヒソ声の女の正体はこの中の誰か・・・

  萌黄子「わかったわ、小五郎さん
  明智 「えっ?
  萌黄子「人妻、それも昔の想い人

そう言った萌黄子さんの視線は桂子の写真を示していた。慌てる明智君(笑)。

  明智 「違いますよ、萌黄子さん。それは全くの早とちりです
  萌黄子「隠したってダメ、小五郎さん。この人だけ"さん"付けをしているわ

視線を逸らす明智君(^^;)。

  浪越 「するどい!
  萌黄子「それにいつものあなたの片思い、切ないバイオリンと…

萌黄子はさきほど小五郎が閉じたスケッチブックを目ざとく取り出し;

  萌黄子「ほーら、古いスケッチブック
      (今回も明智先生は萌黄子さんに形無しですね(^^;))

◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

[三角館 2階の一室]

窓の外は嵐が続いている。部屋で一人、金庫の金勘定をしている康造。

[三角館 玄関ホール]

玄関でベルの音がなり、執事の作田が出ると、そこには妙なマスクを被った黒いマント姿の男がいる。

  男  「康造を出せ、三角康造を呼べ!

[三角館 2階の一室]

驚き慌てた作田は、庚造のいる部屋に逃げ込んでくる。そして、そこに丁度やってきた天野が作田と一緒に玄関口に出て行く。しかし人影はなく、代わりに外部からの人が侵入した痕跡〜雨の滴が2階に続いているのを見つける。庚造の安否が気になり、2階に駆け上がっていく天野。

[三角館 2階 天野夫妻の部屋]

桂子が一人静かに部屋で本を読んでいると、3発の銃声が響く。

[三角館 2階の一室]

桂子が銃声のあった部屋に入ってくると、そこでは康造が銃で撃たれて死んでおり、床には天野の倒れていた。ドアの横では作田が震えて立っている。

[翌朝]

[三角館 2階の一室]

浪越警部ら警察がやってきて、捜査が行われている。

被害者の一人、天野は部屋に入って来たときには康造の姿しか目に入らず、康造に近寄ろうとするといきなり撃たれたと話す。最近、変わったことは無かったかとの浪越の質問に、手提げ金庫の中の金がよく盗まれると庚造が言っていたという天野。

作田は、自分は天野が打たれたあとに部屋にやってきて、その後桂子がやってきたことを告げる。2人ともちらっとだけ姿を見たという。確かにバルコニーには庭に降りたロープの後が残っていたが、足跡は雨でわからなくなっている。
凶器のピストルが見つかったとの連絡が入る。

[三角館 庭]

犯行に使われたピストルの発見された庭に出ていく明智と浪越。

  明智 「犯人はこの拳銃を屋敷のどこかから、力いっぱいにここに投げつけたんですね

そう言いながら、庭の植え込みの木の折れ具合からピストルの放り投げられたと思われる方向を指さす明智。その先の屋敷には、健一,丈二,タキ,きぬ江,良介,芳雄,桂子,作田の8人の容疑者達がこちらを眺めている。

[三角館 玄関ホール]

階段を降り、玄関ホールにやってくる明智。階段の横の椅子で、良介がマリファナを吸っているのを見つる。

  明智 「良介さん、それマリファナじゃないですか?
  良介 「まぁ、堅いことは言わない言わない。
      それより面白い物が見れますよ


良介は明智を少し扉の開いている隣の部屋の入り口まで連れていく。そこでは丈二が桂子に別れ話を持ち出す光景が展開されていた。120億の財産が1円も桂子に入らないことが確定した今、丈二は桂子を捨てようとしていたのだ。泣きながら部屋を出てきた桂子は、その話を明智と良介に聞かれていたことに気づく。

  良介 「第2幕の幕開けかな?

そしてそこには天野の姿もあった。走り去る桂子。

  明智 「天野さん、あなた夫なんなんでしょ。何故、大人しく引き下がるんです?
      二人の仲をご存じなら、丈二さんに何故言ってやらないんです、妻からは手を引けと。
      奥さんには丈二さんに近づくなと

  天野 「明智先生、あなたは妻のことをご存じのようですね。
      桂子は今でもあなたが書いた絵を大切にしてますよ。
      しかし、今の桂子は昔の桂子とは違います。
      あなたは過去の幻影を引きずっておられるのでしょう…


それ以上言葉を返せない明智…

[三角館 廊下]

一人、謎のひそひそ声の出所を探る明智。

[三角館 屋根裏部屋]

男2人、女1人のヒソヒソ声がロフトに響く。と、人気を感じた3人は、ヒソヒソ声を止める。そこには我らが明智先生の姿があった!(^^;)。ゆっくりと階段を上がってくる明智君;

  明智 「やはりあなた方でしたが、ここでヒソヒソと殺人計画を練っていたのは…
      (いやー、やっぱりこうでなくっちゃ、明智先生は!!!!)

ヒソヒソ声の主は、健一,丈二,タキの3人だった。しかし、その明智の指摘に冷静に返す健一。

  健一 「先生これはゲームですよ

自分たちは殺人ゲームのシミュレーションをしていただけという健一、丈二、タキ。昨夜ピストルの音がしたときも、ここでポーカーをしていたという。そこにもう一人、良介が現れる。

  良介 「こんな口裏合わせに引っかかっちゃいけませんよ、明智先生
      (良介もかなり胡散臭いよね)

その良介の言葉に、敵意を示す健一は良介と罵り合いを始める。

  健作 「馬鹿者!おまえたちは、おまえたちは私の気も知らないで…

振り返ると病身の健作が震えるように立っていた。しかしそのまま倒れ込む健作。明智は咄嗟に健作に駆け寄り;

  明智 「会長、会長!誰かドクターを、天野さんを呼んで下さい

[三角館 一室]

健一,丈二,タキ,良介,桂子,そして明智は健一の状態を気にしながら集まっている。きぬ江は天野の処置が早かったので、健作は大丈夫だと皆に告げる。その言葉を聞き、それぞれ自分の住居に戻っていく。最後に残った桂子と明智。

  明智 「では、僕もこれで

帰ろうとする明智を、桂子は引き留める。

   高校の校舎の片隅で雨宿りをしている明智青年(^^;)。
   そこに桂子も同じくやってくる。
   雨で濡れた桂子のブラウスの胸元に目が行く明智君(爆)。

   そして温室でのキスシーンに移り…
    桂子 「待ってて。
        私が大学を卒業したら、必ずこの学校に、
        あなたの所に戻ってくるから…


ドアが開く音がして天野が入ってくる。現実に戻る明智と桂子。

  明智 「帰ります

明智は何事も無かったかのように装いつつ(^^;)、天野に向かって黙って礼をして引き上げる。

◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

[翌日]

[明智邸]

三角館の面々の写真を眺める明智君。そこに萌黄子さんがコーヒーを入れて部屋に入って。

  萌黄子「これで見ると、はっきとしたアリバイのある人はいない、ということね
120億のお金を巡って、最初は康造側に金が入るはずだった。しかし今回の康造殺害事件で健作側に遺産が入ることになる。

  萌黄子「これが小五郎さんの小説なら誰が犯人かしら?
  明智 「僕の小説なら…

と、言いかけたところで、健作から電話が入る。遺産相続の醜い争いを終わりにするために、健作はお金を両家で折半しようと決心したというのだ。既に家族には告げ、そのために公証人の大月を呼び、手続きをするつもりだと言う。

  明智 「会長、今からそちらに伺います。
      僕が行くまでその件は待って頂けますか?
      今から浪越さんに連絡して、会長の身の回りの警護をお願いします。
      浪越さんの方が先にそちらに着くはずです

[夕方]

[三角館 庭]

再び丈二が桂子に言い寄っている。健作の意志により遺産が桂子にも入ることになり、再びアプローチをし始めたのだ。桂子はそれを避けるようにして屋敷の門の方向に走って行くと、丁度そこに明智が車で到着する。

  明智 「桂子さん・・・

明智がやってきたのを見て、その場を立ち去る丈二。その様子を屋敷の中から双眼鏡で眺めていた健一は、公証人の大月が屋敷を出て行くのを目撃する。
で、一方の明智君と桂子は・・・

  桂子 「見ての通りよ、私はこんな女なの…
  明智 「僕はずっと待っていました。
      2年間あなたのことを想って待っていました

  桂子 「あなたの元に行きたかった

自分は父の命令で天野と結婚するしかなかったのだと話す桂子。病院が恋人である天野に対し、優しくしてくれたのは丈二だったという。

  桂子 「あなたとのことは夢だったの。
      私、夢を捨てたの。現実に生きてるのよ


その言葉を聞いて、黙って屋敷の中に向かう明智。

[三角館 玄関口]

天野と浪越があわてて玄関を出てくる。

  浪越 「あ、先生、大月先生が危ないんです。一緒に来て下さい!

[夜]

外は暗くなっていた。明智を乗せた車と、もう一台、別のルートをバイクが疾走する。
明智の乗った車では、天野と浪越が明智に事情を説明している。健作は明智が来る前に遺言書の署名を済ませてしまい、一刻も早くと急がせた健作の意向により、大月は既に屋敷を後にしたというのだ。それを聞いた天野は、いやな予感がし、あとを追いかけようとしていたのだ。

大月の運転する車の前に、突然マスクをつけた黒マントの人影が踊り出る。咄嗟にハンドルを切った大月の車は山ユリの咲く空き地に突っ込む。大月の車のクラクションが鳴り響く…

後を追いかけてきた明智たちは、クラクションの音に気が付き、大月の車を見つける。大月は無事だったが、車の中からは遺言書は消えていた

[三角館 健作の部屋]

治療される大月と、いらだちを隠せない健作。

[三角館 玄関ホール]

  明智 「幸い、大月先生はかすり傷程度で済みましたが、遺言書は奪われました。
      犯人は、あの晩と同じ怪人だったそうです

  良介 「これでまた120億は君らのものか…

そこに天野が大月の治療を終え、3階から降りてくる。健作からの伝言で、今、奪われた遺言書と同じものを今作っているところだという。そして犯人への見せつけとして、遺言書に公証人大月と明智と天野の署名をした後、健作が署名し、遺産を両家に等分することにしたと言っているというのだ。

[三角館 3階 エレベーター]

家政婦のきぬ江がゆっくりとエレベータに健作を載せる。

[三角館 玄関ホール]

きぬ江と大月は先に1階に降りてくる。大月は今作成したばかりの遺言書の内容をエレベータが到着する前に健一,丈二、良介,桂子に見せる。

エレベーターが到着し、きぬ江が迎えようと、出口で待ちかまえる。エレベータの扉が開くとそこには首に短剣が刺さった健作の死体があった。

再びパトカーが三角館に集まってくる。警察の捜索の間、三角館の住人,明智はそのまま玄関ホールにいる。両家の面々の様子を観察する明智君。一段落がついたころで;

  浪越 「じゃぁ、皆さんお集まり頂きましょうか。
      大月先生からお話があります

[三角館 1階 大広間]

皆が広間に集まる。大月の話が始まる前に、明智は浪越に何かを耳打ちし、それに応じた浪越は部屋を出て行く (明智君、自分では動かないのね(笑))。

大月の話は事務的なものだった。遺産は健一、丈二兄弟に折半することになると告げただけで、三角館を後にする。
再び罵りあいを始める健一と良介そして丈二。部屋に戻ってきた浪越の表情を見て、今度は明智が口を開く;

  明智 「みなさん待って下さい、遺言書ならあります。
      遺言書を奪った犯人がわかったのです


浪越は犯人のクローゼットの中にあったという遺言書の入った封筒を取り出す。

  明智 「処分する時間もなかったとは、余程慌てていたのですね
      ・・・丈二さん


驚く丈二は証拠があるのかと明智に詰め寄る。

  明智 「これです、この黄色い物。これは山ユリの花粉です。
      ユリの花粉は一度ついたら石鹸で洗おうがどうしようが、滅多なことでは取れません。
      浪越さんや天野さんの服にも付いています。そして僕の手にも…


このユリの大月の車のそばに咲いていたものであり、明智等以外では遺言書を奪った人間以外にはいないはずである。
これで遺書を隠匿した丈二は相続人としての権利が無くなった。しかもそれだけではなく、丈二のクローゼットからは庚造を殺害したと思われる怪人のマントやマスク、ボイスチェンジャーまでもが出て来た。

[警察 取調室]


  丈二 「二人を殺したのは俺じゃないよ!

浪越に取り調べを受ける丈二は、遺書を盗んだことは認めるが、庚造を殺したのは自分ではないと主張する。怪人の衣装はロフトの壁に隠してあったと言うのだ。丈二はてっきり健一が犯人でこれを隠したと思い、兄の弱みを握るために衣装を取り込んだのだというのだ。

[明智邸]

明智は浪越から丈二の取り調べ状況を聞く。丈二はまだまだ調べることがあるので警察から帰す訳にはいかない。

  浪越 「しかし丈二は、30億を60億にしようとして、無一文になってしまいましたなぁ

◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

[三角館 康造の部屋]

明智が三角館にやってくると、浪越が怪人の衣装をまとい、こそこそとなにやらやっている。

  明智 「何してるんですか、浪越さん?

浪越は、桂子や作田から康造殺人時の状況を再現し、話を聞こうとしていたのだ。しかし、気が動転して、扉が動いたのを犯人と思い込んだのかもしれないと話す桂子。一方の作田もバルコニーに逃げて行く黒いマントの男をみたというしょうげんをしていたが、手提げ金庫のお金を盗んでいたのは自分であったため、マントの男の姓にしようとうそをついていたと告げる。浪越は120億の遺産の話をしているときに…と思いながらも(^^;)、

  浪越 「話は後程くわしく署でききましょう(ため息…)

[三角館 エレベーター]

密室殺人のトリックを解き明かそうと、現場検証をする明智と浪越警部。

エレベータの入り口は両家それぞれに2か所。入り口も流れた血の状況から空いた形跡は考えられない。天井には通気口があるが、ビスがさびついていて明けることはできないため、人が入ることはできない。エレベーターの天井から凶器の探検だけを入れるにも、短剣のツバがじゃまで通気口の網目を通り抜けることはできない…。完全な密室殺人である。

[明智邸]

早速エレベーターの模型まで作って、密室殺人のトリックを考える明智君(意外とマメだったのね…)。

[深夜]

[三角館 天野夫妻の部屋]

眠っている天野が目を覚ますと、隣のベッドにはいるはずの桂子の姿はなかった。

[三角館 屋根裏部屋]

  桂子 「何の話?

健一に呼び出された桂子が問いかける。健一はタキとう女性がいるにもかかわらず、桂子に好意を持っていることを告げる。自分はずっとこのチャンスを待っていたのだと…。その声はダクトを通じ、天野にも、そして廊下を歩いているタキの耳にも届いていた。

[明智邸]

密室殺人のトリックをあれこれ考え続ける明智だが、一向に推理が進まない。ネクタイを緩めいらだちを隠せない様子。ふと高校生時代の記憶がよみがえる。

[早朝の街中]

あれこれと考えのまとまらない明智君は外に飛び出す。その足は自然と陵京高校に向かっていた。桂子との想い出の温室に足を踏み入れる明智。

  明智 「桂子先生」(いやーん、もうベタだんだから…)
  桂子 「明智君…

そのまま明智の胸の中で泣く桂子。

  桂子 「家の中で居場所がなくなって、ここに来ちゃった。
      明智君の顔を見たら安心した。
      私、愛してもらいたかったの。お金なんかより、誰かに必要とされたかった。
      ・・・明智君、いまでもあなた私を・・・


そのまま唇を重ねる明智君(*^^*)と桂子。(もう、これが無くっちゃ、吾郎君のドラマじゃないわ(^^;)。でも、この先、温室では一体何が起きていたんだ〜、気になるぅ)。

[三角館 庭]

屋敷にウキウキ気分で朝帰りする桂子。(だから、一体、明智と何をやってたんだよぉ〜)。
だが、桂子を待っていたのはナイフを持ったタキだった。

  タキ 「桂子さん何してるの?私が何も知らないとでも思っているの?
  桂子 「違うの、聞いて…」(って、一体何を言おうとしたんだ、桂子さん?!)

その言葉を遮って、ナイフを取り出すタキ。健一を桂子に取られたことに嫉妬し、タキは桂子を襲おうとする。逃げる桂子だったが、追いつめられたその植え込みの陰には、血塗れになった健一の死体が横たわっていた。

  桂子 「きゃーーー!!!」(って、桂子さんの顔の方が余程恐いよ〜)(^^;)

[明智邸]

屋敷に戻ってきた明智君は、ソファーを枕に、床に横たわっている。まどろみの表情を示す明智先生(いやー、このショットは本当に秀逸ですぅ。たまらないっす。完全に撃沈しましたですぅ(*^^*))。
  「私、愛してもらいたかったの、お金なんかより・・・
うつろな状態のまま、通気口のモデルを手に、短剣トリックを考えている。何度やっても、短剣を通そうとしても通らない。そのまま何を考える訳ではなく短剣を逆にしてみる明智君。そして…;

  明智 「わかった!

[三角館 庭]

発見された健一の死体の検証をする浪越。凶器はナイフ、心臓をめった突きにされている。

  浪越 「明智先生、襲いなぁ…」(次のシーンへのいい振りですね)

[夜]

[三角館 玄関ホール]

玄関のベルの音がし、きぬ江が出て行くと、警察にいるはずの丈二が中に入ってくる。

  良介 「丈二、よくヌケヌケと帰ってこれたな?
  丈二 「もう子の家の主人気取りか?
      おまえが兄さん殺して財産を手に入れ単だろ!


言い争う二人の声を聞き、天野と桂子もやってくる。桂子の姿を見つけて、相変わらず愛していると告白する丈二。そしてそれに対し、何も言えずにいる天野。ポケベルの呼び出しで天野はその場を辞する。

[三角館 丈二の寝室]

眠っている丈二の部屋に、覆面(目差し帽)を被り短剣を持った男が入ってくる。男は丈二のいるベッドに向かって短剣を振り下ろすが、ベッドはもぬけの殻だった。男の背後で丈二の声がする;

  丈二 「そのナイフで健一さんをころしたのですか?

男は丈二に襲いかかるが、部屋に隠れていた浪越らに取り押さえられる。

  丈二 「騙して済みませんでした。本物の丈二さんはまだ警察です

そういって、丈二の変装を解く明智君 (いいよ、いいよ、いいですよ、明智はこうでなくっちゃ!)。

  明智 「天野芳雄さん

[三角館 玄関ホール]


皆が集まったところで、事件の謎解きをする明智君 (こういうお約束のシーンって好きだわ…)。

  明智 「このエレベータは確かに密室です。
      しかも事件が起きたとき、みなさんにはアリバイがありました。
      しかしこういうことはできるのです


明智は通気口を通してエレベータ内に降ろされたゴムに短剣を引っかけ、再現のための準備を行う。ゴムを通気口の上からゆっくりと引っ張ると、探検は勢いをもって天井から落ちてくる。

  明智 「3階に止めてあったエレベータに、予めこのような仕掛けをしておきます。
      犯人はこのセッティングを済ませると、
      何食わぬ顔で、みなさんのいる1階に降ります。
      このトリックが分かると、犯人は自動的に分かりました。
      なぜなら、この犯行が可能な人物は一人しかいなかったのです。
      誰よりも早く健作がエレベーターで下に降りることを知り得た人物。
      そして、それをみなさんに知らせる前に、
      素早くこれだけの仕掛けをすることのできた人物。
      天野さん、それはあなたです


だが、それでは今回の殺人では芳雄は遺産が全く入らないくなり、何の得も無いはずであると良介は語る。それに対して明智は言う;

  明智 「その通りです。天野さんの悲しい動機はまさにその点にあったのです。
      桂子さん、ご主人はあなたと丈二さんお関係を知っていました。
      そして丈二さんの恋は本心ではなく、
      遺産がらみの欲得でしかないことを見抜いていました。
      すなわち、あなたにお金が入らなければ必ずあなたから去っていくだろうと。
      天野さんはあなたを失いたくなかった。
      丈二さんとあなたをわかれさせるにはあなたに
      遺産を入らないようにするしかないと考えたのです


その明智の言葉に、天野は続けて語る…桂子が自分のすべてだったと、心の底から愛していると。桂子を寂しがらせているのを知ったときは丈二との関係を知ったときであり、何も言えなかった自分は桂子が自分の所に戻るまで耐える道を選んだのだと…。

  明智 「僕は事件をひっくりがえして考えてみました。
      今ではお金のための殺人だと思っていたけれども、
      もし違う動機だったとしたら…。
      誰かがお金を失わせるための殺人だったとしたら。
      その答えも一人の人物しか指し示していませんでした。
      天野さん、そしてあなたは恐がりの作田さんを利用する手を思いついた。
      ゴムの仮面で怪人に化け、作田さんを脅し、作田さんが
      慌てて奥に逃げ込んだ隙に、大急ぎで二階にとって返した。
      それからあなたは作田さんと一緒に玄関を見に行くフリをする。
      もちろん怪人はいません。
      あなたは階段の滴を見つけ、臆病な作田さんを残し、二階に戻る。
      そして部屋へ飛び込むなり・・・


天野が庚造を撃つ映像が回想される。

  明智 「大変なのはそのあとです。
      あなたは医者としての知識を使い、ダメージの少ない所を探し、
      自分で自分を撃って、被害者を装った。
      動転した奥さんの証言や作田さんのウソも幸運でしたね。
      バルコニーから犯人が下に降りたような痕跡を事前につけていたことも
      功を奏しました。あなたはピストルを庭へ放り投げた。
      ・・・ピストルは拳銃マニアの良介さんのものですね

  良介 「・・・はい」(って、そんなに簡単に認めていいのか?)
  明智 「社長が死んだことで、桂子さんの遺産の取り分はゼロとなり、
      天野さんの目的は達成しました。
      思った通り丈二さんが桂子さんを捨てたんです。
      ところがここで思いがけない事態が持ち上がりました。
      健作が桂子さんたちにも遺産を4等分し、
      分け与える遺言書を書くと言い出したのです


天野は続ける。幸い、遺言書は何物かが奪ってくれたが、健作は同じ物を作ると言い出した、万事休すと想った天野は健作を殺すしか無かった・・・次は健一がロフトで桂子に言い寄っているのを聞き、桂子が健一の誘いに負けてしまうのを恐れ、だから殺ったのだ・・・と。

と、天野は好きを見て、エレベータの床に突き刺さった短剣を手にする。自らの喉をつこうとする天野。だが、その短剣が天野の喉に突き刺さることは無かった。明智がその短剣を握りしめ、制したのだった。短剣を握りしめた明智の手の中から血が流れ落ちる(う〜ん、いいじゃないですか。無言でのこの明智先生のこの仕草。惚れ惚れするよぉ〜。今回の明智はなんて贅沢な映像が多いんだ〜。)。
床に崩れ落ちる天野;

  天野 「桂子を失いたくなかった。僕は桂子を失いたくなかった・・・
  桂子 「どうして言ってくれなかったの、愛してるって
      (このシーンで国広さん、上手いなぁ、なんか思っちゃいました。)

◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇-◇

[一ヶ月後]

  明智のモノローグ
   『1カ月後、三角良介はドラッグで死んだ…』

[喫茶店]

喫茶店である記事の載った新聞,そして雑誌を前にコーヒーを飲んでいる明智先生。
浪越警部もやってきて、事件のその後について話し始める。
結局120億の遺産は全て桂子が手に入れ、さらに屋敷を売り払い、アメリカで事業を始めたと。また、最初に健作を撃った弾は見つかったが、天野は最初の狙撃については頑として認めないという。

[公園]

一人公園を歩く明智君

  明智のモノローグ
   『最初のあの時点で天野さんが健作さんを殺そうとする動機は何も無い。
    桂子さんが男の足を見たというあの証言。
    あの証言が嘘だったとしたら、丈二や健一さんの関係も
    天野さんの偏執的な愛情を見抜いた上でのことだったとしたら…。
    タイミングのよすぎる良介の死。
    そして、ヒントとなったあの言葉も・・・
    「わたし、愛してもらいたかったの・・・お金なんかより・・・」』

車のクラクションの音で我に返る明智。振り返るとそこにはアメリカにいるハズの桂子がいた。

  明智 「桂子さんアメリカにいるんじゃ…

驚く明智に、今、休暇で日本に帰って来ているのだと言う桂子。

  桂子 「どう、120億の遺産と一人の女を巡る連続殺人事件。
      いい小説が書けそう?

  明智 「雑誌で拝見しましたよ。
      銃を撃つ趣味があったなんて知りませんでした

  桂子 「言わなかったかしら、私大学で射撃部だったのよ
  明智 「・・・(少し考えて)最初に健作を撃ったのは,あなたですか?
  桂子 「(驚いたように)まさか、私がそんなことをするわけがないじゃない

と言いながら、桂子は男の足を見たと証言をしたとき、そして後日それが気のせいだったかもしれないと語ったときと同じ右手を耳にあてる仕草をする。その仕草に気づきながらも何も言わない明智。

  桂子 「明智君、小説に書いてね、楽しみにしているから・・・乗っていく?
  明智 「いえ、結構です」(この強い口調がいいわ、明智君)
  桂子 「じゃぁ

走り去る桂子の車をだまって見つめる明智。


STAFF

原作
  江戸川乱歩「三角館の恐怖」より
脚本
  長坂秀佳・佐藤嗣麻子
監督
  佐藤嗣麻子
プロデューサー
  高橋浩太郎・三輪祐見子・中嶋等
制作
  テレビ朝日・松竹


CAST &登場人物設定

 明智小五郎 ・・・ 稲垣吾郎
  説明するまでもなく主人公.前作「陰獣」では現役の東大生兼小説家
  今回は小説家専業になってるのかな?(じゃぁ、探偵というのは何なんだ?)
  洋館に萌黄子さんと二人で住み、スーツ姿の似合う、ヨーロピアン風の麗人!(爆).
  趣味はフェンシング,バイオリン,想い人のスケッチ(^^;)等、何でも有りの人.

 惟任萌黄子 ・・・ 吉行和子
  明智小五郎と一緒に住んでいる女性.
  明智君が頭の上がらないところを見ると、幼い頃から身の回りの世話を
  してもらっている人なのでしょうか?
  明智の推理に参加するなど、キャラクター的には謎が多い方です.

 波越警部  ・・・ きたろう
  警視庁の警部さん.
  おそらくそこそこ偉い方なんだろうけど、明智にちょくちょく捜査を依頼し、
  手柄を横取りしてしまうこともあるらしい(^^;)
  とはいえ、明智とはいい協力関係を築いているんですけどね.
       
 三角健作  ・・・ 中丸忠雄
  三角興産会長.
  三角庚造と長生きした方が、父の健康の遺産120億を譲り受けることができるが、
  お互いの子供達のために平等に両家で遺産を分配したいと考えている、
  三角館で唯一まともな人.

 三角健一  ・・・ 米山善吉
  健作の長男.自称売れない音楽評論家.当然、遺産を狙っている.

 三角丈二  ・・・ 井田州彦
  健作の次男.売れない画家.隣人の天野桂子と遺産目当てで不倫中.
  
 黒川タキ  ・・・ 鮎ゆうき
  三角館の同居人.健一の婚約者でスタイリスト.

 野田きぬ江 ・・・ 根岸季衣
  三角館の家政婦で、住み込みで健作の身の回りの世話をしている.
       
 三角康造  ・・・ 勝部演之
  健作の弟で三角興産社長.
  遺産を我が物にするために健康に留意し、ひたすら努力中.

 三角良介  ・・・ 松重豊
  庚造の養子.自称推理小説家の卵.
  拳銃マニアだが本物まで隠し持つマリファナ中毒者.

 天野桂子  ・・・ 麻生祐未
  庚造の養女.
  芳雄と父に無理矢理結婚させられたために、その後丈二との不倫に走る.
  教育実習時に高校生の明智と出会っている.

 天野芳雄  ・・・ 国広富之
  圭子の夫.大学病院の脳外科の副部長で病院が恋人のような人


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