コピー製本の基本


1. 製本目次
2.原稿はどこまで描くの?
3.内ワクとタチキリを知る
4.編集ー1 扉起こし
5.編集ー2 全体のページ編集
6.編集ー3 見開き
7.コピー本の種類
8.コピー本の特徴
9.本を知って製本を考える
10.マンガの原稿と縮小
11.100%コピー本の原稿を描く
12.100%コピーの版下を描く
13.縮小コピー1覧表
14.自由に縮小率を計算する
15.片面コピーの仕方
16.両面コピーの注意
17.表紙


(2)原稿はどこまで描くの?


原稿はどこまで描くの?
■初めての人は内ワクの中に描けば間違いない
 (4)へ飛ぶ
■はみ出して描きたい人
  原稿の「内ワク 外ワク 断ち切り」を知る
■内ワク(印刷される版面線)
 文字や必要な絵は この線の中に描く
 セリフは切れないよう 内ワクの中に書く
■外ワク(本の仕上がり線)
 本の大きさ。絵はここまで印刷できる
 (吹き出しや髪など 切れても読める絵)
 縮小率は 外ワクと本の大きさで計算する
■断ち切り(本の裁ち代の線)
 印刷した紙を切る線(後で外ワクで切る)
 絵を はみだす時、断ち切り以上描く。
 (印刷がずれてもいいよう 余分に描く)


(3)内ワクとタチキリを知る

はみ出して 描きたい人は「天地」「左右」「のど」を覚えよう
■本と原稿には「天地」と「左右」と「のど」があります
■本と原稿の「天地」「左右」「のど」(下図参照)


■はみ出し(タチキリ)で描けるところ
 ・天地左右に はみ出せます。
 ・のどは本の真ん中。描いても読みにくい


(4)本の編集ー1 扉起こし

本の編集。本の初めのページは扉から始まる

■扉起こし(奇数起こし)は
 奇数ページ(1,3,5,7,9....)から始まる
■セリフ文字が タテ文字かヨコ文字で
 左右の始まりがちがう
 よく考えてページ取りしよう
 左右間違えずに はみ出して 描ける


(5)本の編集ー2 全体のページ編集

■全体のページ取りをする□□□□□□□□□□
■ページが余ったら
・初めは1~2p 白紙や前書き
・最後は奥付や、白紙や、後書きでうめる。
   奥付とは
  タイトル/定価/日付け/著作者/発行者/住所など
  (電話は迷惑もあり、個人本には書かない)

 本を見て研究してね


(6)本の編集ー3 見開き

【本の途中は全て見開き】
 扉 2-3 4-5 6-7 8-9 10p
  偶数から始まると 見開き起こし
■見開き起こし(偶数246....)は
 偶数ページ(2,4,6,8,10...p)から 始まる
■セリフが タテ文字かヨコ文字で
  ページの位置がちがう

  よく考えて ページ取りをして
  タチキリの左右を間違えずに描く

【見開きは 大きな絵も描ける】
■2pで1枚の絵を描く(図1)

■見開きの表紙を描く時
 (図2)1pを 前描きや 白紙にする
■真ん中(のど)に文字や顔はやめ
 見にくい所は髪やバックにするといい

■見開きの 内ワクの大きさ
 ・投稿 天地27×左右36cm
 ・同人誌 天地22×左右30cm
□断ち切り(はみ出し)は 内ワクより外へ
 ・投稿用は3cm以上描く
 ・同人誌用は 2.5cm以上描く


(7)コピー本の種類


■まずは本の形の紹介
 1. 袋とじ本
 2. 中とじ本
 3. 平とじがあります
■初めての人は1の片面コピー
 失敗が少ない
■2と3は両面コピー
 1枚失敗すると2枚分の料金
 コピーになれてからにしよう
次は3種の本の特徴を知ろう


(8)コピー本の特徴

3種類の本を知る

1袋とじ
 片面コピーで初心者向
 のどをホッチキスでとめる
 分厚く見えて 失敗が少ない
2中とじ
 中をホッチキスでとめる
 30ページ以内の会報むけ
3平とじ
 接着剤で貼れば厚い本もOK
 回りを切るのは難問

   自分にあった本を探そう


(9) 本を知って製本を考える


1 袋とじ
 ・初心者向
 ・片面コピー
 ・「のど」をホッチキスでとめる
  (針でとめられるページ数まで
 ・あう背表紙をつければ見栄えがする
 ・分厚く見えるので コミケ向き
 ・通販は50gまでのミニ本にするといい



2 中とじ
 ・両面コピー
 ・真ん中をホッチキスでとめる
  (針でとめられるページ数まで)
 ・中とじ用ホッチキスもある(500円前後)
 ・見やすい
 ・30ページ以内の会報むけ
 ・大きくても3つ折りにしやすい
 ・送料50gまでなら通販向き



3 平とじ
 ・両面コピー
 ・背をボンドで貼ればページが多くてもOK
  (ホッチキスなら針でとまるページ数)
 ・厚い本は 回りをカッターで切るのは難問
 ・1度に何冊でも のり付けできる
 ・きれいにできた場合は1番本に近い
 ・薄い本は通販向け
 ・安い印刷所を探し頼んでもいい


(10)マンガの原稿と縮小


原稿は原寸か?縮小か?
■原寸のままの原稿とは

・同人原稿とB5本は同じ内枠
・本と同じ外枠の原稿に描く
・詳しくは(11)
■縮小する原稿とは
・投稿用は B5本以下縮小
・同人誌は B5本以下縮小
■原稿のコピー縮小率
1.本の形式と大きさを決める
2.コピー用紙1枚に、原稿を 何ページ入れるか 決める
3.コピー用紙に入るページで、縮小率が決まる(図参照)
詳しくは(13)を見る


(11)100%コピー本の原稿を描く

漫画の原稿用紙のサイズに注意

■本の大きさは
原稿サイズでなく「断ち切り」サイズです
■断ち切りとは
 内枠の外の線、本を切るサイズです(図)

 原稿はB4かA4に描きますが
 コピー本はタチキリサイズです。
 縮小の時は注意!


(12)100%コピーの版下を描く

本の大きさと原稿の大きさを 決めよう  
■作る本のサイズを 決める
 B5(雑誌)、
 A5(単行本大)
 B6(単行本小)、
 A6(文庫,はがき大)

■コピー紙1枚に 何ページ 刷れるか知る(図参照)
 A3本は紙詰まりが多く高いので外し
 A5.B5本(雑誌)は A4かB4紙1枚に2pで高い本となる。
 B6本(単行本)は B4コピー1枚に4p刷れる
  縮小コピーで お手ごろ価格が良い。
 A6本(文庫本)は 1枚8pは安いが 切るとずれる。
  ワク無しイラスト向け。
■縮小コピーの人は縮小率を知り 版下を作ろう。


(13)縮小コピー1欄表




(14)自由に縮小率を計算する

縮小率の計算のしかた

■本の内枠を版下コピー紙に描く(3mm前後は自由)
■原稿のヨコAと 本のヨコA'で 計算する
 縮小率=小さい方÷大きい方×100%= ○○%
■A5本を 同人原稿用紙に描いたら
 (A'=12,5) (A =15 )
 12,5÷15×100%=83.33...%= 約83%
  1~3%は適当でよい
■タテで計算の人、BはタテB'で 計算する


(15)片面コピーの仕方

■安いところを探し あいている時間を知る
■コピー機に原稿を置く時 位置を確認。刷り方はみな違う。
■縮小の場合は、倍率を設定
■スタートボタンを押す
■多数刷る時も 1枚は汚れや間違いを確認して 数刷る
■間違ったら下記
 ストップ/クリア/お金を出す/のどれか押す
■終えたら コピー機のふたを開け、原稿を忘れない
■おつりを確認


(16)両面コピーの注意

両面コピーコピーの注意
■マンガは 刷る前にページの確認をする
■機械で原稿の印刷される方向が違う。1枚は試し刷り
・OKなら 残り全部刷る
・2枚目もクリアボタンで1枚に戻し
 裏表 ページを確認してから全部刷る(後は繰り返し)
■後ろに人が来たら 譲る事も考え あせらない
■終えたら コピー機のふたを開け 原稿を忘れない!
*おつりを確認


(17)表紙

【表紙を作る】
■カラーコピーは高いので 数枚1度に刷る(図)

 刷れるだけ並べて A4やB4にノリで貼る
■プリンターがある人は ラベル用紙に刷る
■表紙のコピーを厚紙に貼る(図参照)

・定価や奥付を裏表紙に刷ってもいい
 貼る時に表紙の位置に注意!(次を見る)

【表紙の用意】
■表紙の厚紙を横だけ2倍に切る
■せりふにより表紙の位置が変わる
■漫画や小説の中の文字は?
・せりふがタテ文字は「左」
・せりふがヨコ文字は「右」



■位置が分かったら 表紙のコピーを貼る
(タイトル文字は関係ない。セリフ!)



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